「お前がママに渡してくれよ」「やだよ!自分で渡せよ!」。母の日の夜、子ども部屋から聞こえてきた会話。プレゼントを予期した母を受け取ったのは給食白衣でした―。5月9日夜、そんな自虐ネタがバズりましたが、物語には続きがありました。翌日、母が帰宅すると―。 

中学2年の長男と小学5年の次男と暮らしているエクストリームメテ子(@extrmmtkchan)さん。 5月9日午後7時半ごろ、子ども部屋から2人の会話が。何やら押し付けあっている様子です。「そういえば今日は…」。メテ子さんの気持ちは高ぶります。 

「ごめんなさい」。顔色を伺いながら長男君が渡してきたのは白衣が入った袋でした。「えっ?」。でも中に手紙のような物が。「こういうサプライズなの!?」と胸の高鳴りをおさえ確認すると…それはマスク。母の日のプレゼントと信じていたメテ子さんが「これかーい!!」と強めツッコミを入れると、母の真意を知ってか知らずか、長男君は「ありがとね!!」と返したそうです。

伏線、展開からオチまで爆笑を誘うこの出来事がツイートされるや、瞬く間に拡散。7万超のいいねがつきました。子育て世代に刺さる「日曜夜あるある」だったようで、「うちもこんな時間に体操服洗濯してます」「(月曜の朝)ゴムが伸びたからつけて欲しい、今日から運動会の練習だからと、赤白帽を出された」など共感の声が続々。また「私も給食袋、体育着、お弁当箱、雑巾の作成、家庭訪問の連絡など色々やらかしました。ごめんなさい、お母さん」「40年くらい前の母親に謝りたい。すいませんでした」と母の日らしく過去の過ちを懺悔するユーザーも現れました。

自虐ツイートには続きがありました。翌日夜、母の日のことなどすっかり忘れ、仕事から帰ると、ダイニングテーブルにはカーネーションがメテ子さん愛用のドリンクボトルに挿してありました。普段花に触れる機会が無い長男次男からの一日遅れのプレゼントです。「おいおいこれしかなかったのかよ」とつっこみつつも、メテ子さんは目頭が熱くなります。

前日の自虐ネタの倍返しどころではない、映画のような胸熱の展開です。メテ子さんに聞きました。

―カーネーションのシーン、胸に来るものがあります。

「しばらく眺めていると、子ども達がやって来て『せーの、ママ、いつもありがとう!』と声を合わせて言ってくれました。涙があふれ『こちらこそありがとう!』と抱き締めようとしたら全力で逃げられました」

―長男君、次男君、カッコよすぎです!

「10日、学校で友達と『母の日みんな何かした?』と話したらしく、日曜が母の日だったことに気付いたようです」

―2人にとっては初の母の日プレゼントですか。

「以前、今はもう家を出て一人暮らしをしている長女が言い出しっぺになって、3人で協力して手紙を書いてくれたこともありましたが、無理やり書かされてる感が否めませんでした。文面から棒読みが伝わってくる手紙がおもしろく、大切にしています」

メテ子さんによると、長男君はこだわりを持ち周囲の目を気にしない個性派、次男君はとにかく優しい一家のムードメーカーのような存在とのこと。「小中学生の男の子にとって、花を買いに行くのはとてもレベルの高いことだと思います。でも、それをクリアした先には、誰かの笑顔が待っていることを忘れずにいてほしいです」とメテ子さん。2人がカーネーションを買う様子を想像すると温かいものがこみ上げます。

初プレゼントのカーネーションは花瓶に移さず、ドリンクボトルに挿したまま食卓に飾っているそうです。

(まいどなニュース・竹内 章)