生鮮食品もカップラーメンも売切れ…。

台風の影響で商品が消えてしまったスーパーマーケットの写真がSNS上で大きな注目を集めている。

「これが奄美のスーパーです。どれだけ船が生活には重要か。この気持ちを忘れずに明日からも離島のため安全に頑張りたいと思います。」

とこの写真を紹介したのは貨物船の一等航海士、おーらいんれっこーさん(@shimizu1852m)。

先日発生した台風6号の影響で鹿児島県の奄美群島では物資を運ぶ定期船が連日で欠航。スーパーマーケットなど食品を扱う商店はどこもこの写真のような状況になっているようだ。おーらいんれっこーさんの投稿に対し、SNSユーザー達の間では

「沖縄の離島も台風来たら、同じくこんな感じですね(゚ω゚;A)」
「断捨離とかミニマリストとか言ってられませんね 蓄えることが大事」
「離島に船は生命線。なので離島のお出かけは出来るかぎり船使う。航路の維持が離島生活に大事。平素から船利用増えて船増便する位であればこういう事態が少しでもマシになるので。もっとも台風がくる限りこういう事態の完全解消は不可能だが」

など数々のコメントが寄せられている。

おーらいんれっこーさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):ご投稿の写真はいつ撮影されたものでしょうか?

おーらいんれっこー:7月25日に奄美大島のスーパーマーケットで撮りました。

中将:「17日から島外からの商品の搬入が止まっている」という報道がありましたがずいぶん長いですね…。奄美ではこういった状況がよく見られるのでしょうか?

おーらいんれっこー:奄美では台風時期では日常です。「あー、またか」ぐらいのお決まりですね。

船が2日ぐらい止まれば生鮮食品はすぐ無くなります。買いだめしたりする人が増えたり、賞味期限の関係で在庫を抱えられなかったりというのがあると思います。奄美群島の与論島ではガソリンが底を尽くぐらいになったことがあるというのも聞きました。今回みたいに船が止まり続けると、生鮮食品どころかお店でも作れないメニューが出てきたり、モスバーガーが臨時休業したりとあちこちに影響が出ます。今時はYouTubeとか動画サブスクがありますが、小さい頃はレンタルDVDがすぐ借りられて無くなるなんてこともありました。

中将:島嶼部がいかに船舶による物資補給に依存しているかわかりますね。ご投稿に対し数々の驚きのコメント、共感のコメントが寄せられましたが、これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください

おーらいんれっこー:「船が台風で欠航してまた物資がないよ」と伝えたいわけではありませんでした。自分は今、貨物船の航海士として離島に物資を届ける仕事をしているんですが、その仕事をみなさんにもっと身近に感じてもらうきっかけになればと思いツイートしました。

毎日昼夜関係なく頑張ってる船員さんや船がいて、こんなにも生活に密接しているということを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。もちろん知ってくれている方はいらっしゃいましたが、まだまだ認知度は低いなと感じました。

   ◇   ◇

「奄美のこういう環境の中で育ち、離島の人々への恩返しの気持ちで物資を届ける仕事をしています」とおーらいんれっこーさん。四方を海に囲まれた島嶼部において内航海運はまさに生命線。

本土で生活しているとなかなか貨物船や航海士を身近に感じる機会は無いもしれないが、この機会におーらいんれっこーさんのような方たちの日々の努力が多くの人々の生活を支えていることを知っていただけると幸いだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)