「痛くせんでな」…爪を切られながらしょぼんとした表情を浮かべる猫ちゃんの写真が、切なすぎて「可愛い」とTwitter上で話題になりました。猫ちゃんのしおれた顔に「なんて切ない…!!」「シワシワ顔かわよー」「こ、これはたまりません!」「なんだろう…この哀愁感」とたくさんのコメントが寄せられ、心を奪われる人が続出。

このほか「なぜか、千鳥のノブさんに見えるのは私だけですかね…」「間寛平ちゃんの、あの、三角目なってる〜」「うちのおばあちゃんにソックリです笑」と芸能人に例えるなど、まるで人間のような表情との声も上がりました。

投稿したのは、「小次郎と小梅と姉ちゃん」(@koji_koji0904)さん。猫ちゃんは、立ち耳スコティッシュフォールドの小次郎さんといいます。9月4日で17歳になったばかりです。そんなご長寿猫の小次郎さん、爪を切られるときはいつもしょぼんとしたお顔になってしまうのでしょうか? 撮影時のことを、「小次郎と小梅と姉ちゃん」こと小次郎さんの「姉ちゃん」に伺いました。

しょぼん顔の猫の呼び名は“おじさん” 爪切りは苦手?

――しょぼん顔の小次郎さんが話題になりました。普段、小次郎さんのことを何と呼んでいるんですか?

姉ちゃん「漂う表情もあってか数年前から"おじさん"と呼ぶことが多いです。ツイッターのフォロワーさんの中にも、おじさんと呼んでくださる方がいます」

――しょぼん顔のお写真を見ると、確かに「おじさん」という呼び名がしっくりきますね…ご実家にいる猫ちゃんとのことですが。

姉ちゃん「そうです。このアカウントを始めてから昨年の1月までは私も同居していて、自ら写真を撮って投稿していましたが…私が実家を出たことで、普段の投稿は家族LINEに送られてくる父や母が撮った写真を載せています」

――なるほど。普段はご家族から小次郎さんの写真が届くんですね。今回小次郎さんの爪を切られていたのは?

姉ちゃん「私の父『お父ちゃん』が切っていました。普段から小次郎はしょぼんとした顔をしていますが、このときは特に哀愁が漂っていましたね。小次郎は高齢ということもあり、目薬をさされたり、薬を飲まされたりすることが多く…そのときは写真と同じような体勢になるので、今回の爪切りも小次郎なりに『何かされる』と察したような感じでしたね」

――「何かされる」と思って、いつも以上にしょぼんとした顔だったんですね…爪切りのあと、小次郎さんはどうなったのでしょう。

姉ちゃん「目薬をさされたり、薬を飲まされたりうするとちょっと怒って『出てってやる!』と言わんばかりにすぐベランダに出るんです。でもすぐに戻ってきますが。今回も、ぷんぷんしながらベランダに出たと思ったら、数分後には何食わぬ顔で戻ってきました」

薬を飲むとき、お風呂に入れられるときも…しょぼん顔で哀愁を漂わせる

――あらら、爪切りのときも怒っちゃったんですね。爪切り以外で、いつも以上にしょぼんとしたお顔になるのは?

姉ちゃん「薬を飲むときや、お風呂に入れられるときは写真のようなしおれた顔になります。あとベランダに出ていて家の中に戻りたいのに、中にいる家族に気がついてもらえず、家に入れないときもしゅんとした顔になります。大きな声で鳴いて気付かせようとしないので、しばらくしゅんとした顔で座っていることもしばしばです」

――ベランダの外で気付かれず、しゅんとしたお顔で座っている小次郎さんを想像するととてつもない哀愁を感じます…ところで、ご高齢ですが最近のご様子は?

姉ちゃん「一日を通して寝ている時間がほとんどです。以前外に出たときにハクビシンに遭遇してしまい、そのときに後脚をけがしてしまいました。加齢も伴い足腰が弱くなり、歩くとヨタヨタしています。でも食欲はあり老猫ながら元気でいてくれていると思います。

また気になることがあれば、子猫のころからお世話になっている動物病院に相談しています。ただ、相談することが増えたのはここ2〜3年のことで、それまでは医療費がかからない健康優良猫さんでとても助かっていました」

――長生きしてほしいですね。とはいえ、小次郎さんとの残りのお時間を考えることが増えてきたとのこと。残りのお時間をどのように過ごされていきたいですか?

姉ちゃん「私が生まれたときから、家族に猫がいるという環境はずっと続いていて、今まで何度もさまざまな出会いと別れがありました。だからといってこれからくる別れに耐性が付いているわけではないので…いつものように隣にぴったりついてどこか遠くを見つめている小次郎を目にすると、ふと別れのときを想像したりして悲しくなることがあります。ただ特別何かしようとは思ってはなくて、お別れのときまで小次郎にとってのいつもが続いてくれたらいいなと思っています」

しょぼん顔の“おじさん”と小学5年のときに出会った

姉ちゃんが小次郎さんと出会ったのは、小学5年生のとき。小次郎さんは生後3カ月くらいでした。当時をこう振り返ります。

「私の母『お母ちゃん』が、ネットで劇団四季のキャッツのチケットを探していたところ、小次郎を発見。小次郎は栃木のブリーダーさんのもとで生まれた子で、サイトで家族を募集していました。もともと我が家にはモモという名前の白猫がいたのですが、モモの子猫のときの姿にサイトに載っていた小次郎がそっくり。お母ちゃんが一目惚れして家族として迎えることになりました」

その数カ月後、同じサイトに載っていた小次郎さんの妹・小雪ちゃんも引き取ることになったといいます。しかし、小雪ちゃんは10年ほど前に亡くなったそうです。

姉ちゃんが実家に戻ったときの小次郎さん。同じ空間にいることが多く、床に座ったり、お風呂上がりにストレッチをしようとして寝転がったりすると、すぐ近くまでやって来るとか。

また実家には、5歳になる黒猫の小梅ちゃん(雌)がいます。お父ちゃんが大好きなおてんばさん。小次郎さんがくつろいでいるとたまにちょっかいをだすこともあるとのこと。最近は小梅ちゃんも年齢が上がるにつれて少しずつ落ち着きつつあるようで…2匹は程よい距離を保ちながらお互い好きなように過ごしているそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)