ムード歌謡グループ「純烈」ファンの70代女性が愛をさく裂させ、メンバーの似顔絵を富山名物のおいしいアレに描こうと考えました。愛を感じた職人やイラストレーターは技を結集。事務所に送ると、リーダーの酒井一圭さんが、なんとSNSで紹介してくれて話題に!

純烈を描いた富山名物とは、おかず、おやつ、おつまみにと万能な富山県民のソウルフード、かまぼこです。

会いに行った回数は4年で20回

かまぼこの送り主、富山県滑川市に住む女性「マダム」は、2017年秋に歌番組に出演した純烈を見てとりことなり、コンサートやイベントに足を運ぶようになりました。「ファンを大切にしてくれて、深く知れば知るほど心がイケメンだと感じる」と話します。会いに行った回数はこの4年で約20回。自分の子どもと年齢が一緒のメンバーもいて、親心のように応援したくなるそうです。

主演映画ヒット、紅白出場願う

細工かまぼこを贈るのは、今回で3回目。初めての時は昨年1月、富山でコンサートがあった際に、タイの形のかまぼこを届けました。2回目は同年11月で、宝船と、はやり病をしずめるとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにしました。

3回目となる今回は、デザインをバージョンアップ。初めて、メンバーの似顔絵を入れることにしました。願うは、グループが初主演し、9月10日に公開した映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」のヒットと、年末のNHK紅白歌合戦の出場です。

 マダムの熱い思いを形にしようと、富山の腕利きのプロが立ち上がりました。

 まずは、デザインを担当した富山市のイラストレーター、山本ちろさん。マダムの意見を聞きながら、映画のタイトル「純烈ジャー」の文字を入れ、4人のメンバーに、胸に「純」と書かれた戦隊服を着せました。メンバーの頭上にある赤と白の音符で、紅白歌合戦の出場を祈願。2月に発売された曲「君がそばにいるから」の歌詞に登場する青い鳥も表現しました。

その背景には、富山県が誇る立山連峰を配置。これはマダムが描いた鉛筆画を、スキャンして取り入れました。

マダムから、メンバーの写真やDVDを山ほど貸してもらったという山本さんは、熱量に圧倒されつつ、「たくさんのファンの方にも親しみを持ってもらえるよう、笑顔のメンバーを描きました」と話します。

老舗のかまぼこ店が協力、細かい線に光る技術

山本さんのイラストを、驚くほどちみつに再現したのが、かまぼこ製造販売の河内屋(富山県魚津市)。1947年に創業した老舗です。これまで純烈にプレゼントした二つの細工かまぼこも作成しました。

今回のかまぼこは、縦横30センチで、重さ1.7キロ。河内肇社長は「依頼を受けた時には、(マダムの)純烈への情熱を感じた」と話します。その情熱に押され、担当した職人は、メンバーが着る戦隊服の「純」の文字や、髪の毛の1本1本にまで神経を配り、「純烈さん 一緒に夢叶えましょう」という文字は、下書きなしで書き上げました。

理解ある夫「毎年、贈ってあげればいい」

かまぼこは、マダムから事務所に送り、間もなく、リーダーの酒井一圭さんが、かまぼこの写真をインスタグラムにアップしてくれました。すると、ファンから69件のコメントが寄せられました。

マダムは「喜んでもらえて本当にうれしい」、河内社長も「職人冥利に尽きる」と喜びます。ちなみにマダムの夫の反応はというと「毎年、贈ってあげればいい」と理解してくれています。富山の人たちの熱意がたっぷり注がれたかまぼこ。その思いは、しっかりとメンバーに伝わっていました。

(まいどなニュース/コノコト)