「ヒツジのおしりが、はまってます!
…でも安心してください。
自分で、はめてます。
この姿勢が大好きなんです。
たまに、首までつっこんでいますが
それも好きでやってます。ご安心を。」

と赤字と下線がたっぷり入った張り紙の向こうで、こちらを向くヒツジさんの写真が話題です。「了解です」というコメントとともにツイートしたのは「藤岡みなみ(@fujiokaminami)」さん。張り紙の内容に思わず笑ってしまいながらも「安心した」と17.9万を超える“いいね”がつく反響がありました。

「自ら!だと!」
「安心してください!ハマってますよ!(いろんな意味で…)」
「これリトルワールドですよね!?笑 私も見ました! その時は張り紙なかったですが」
「心配した人がたくさんいたんだ…みんな優しい。」
「面白すぎる笑」
「痒いんかな」
「あかん…笑い止まらん… なんで動物ってこんなかわいいん…」
「教えてくれて助かる案件。」

安心はしたものの、なんではまっているの?とざわめく皆さん。同じように自分の意思で柵にお尻をはめているポニー、ケージの隙間に挟まるチンチラ、椅子に腰掛ける犬の写真も投稿されて、動物たちの自由な趣味にリプライはほっこり空気に包まれました。

 藤岡さんが写真を撮ったのは、世界各地の家屋が建ち並ぶ「野外民族博物館リトルワールド」(愛知県犬山市)です。以前友人にすすめられたことから、コロナが少し落ち着いている時期に、近くに行ったついでに初めて寄りました。藤岡さんがいる間に、ヒツジは柵にお尻をはめることはありませんでしたが「遠くから『そういうことですので……』みたいな顔でこちらを見ている気がしました」と話します。

 写真の柵にお尻や首をはめるヒツジさんについて、リトルワールドの担当者さんに聞きました。

──こちらのヒツジさんは、いつもどこにいるのですか?

 アルザス地方の家の横にある「どうぶつ広場」におります。当館は世界のくらしを紹介する「野外民族博物館」です。その一例として世界各地で家畜として飼われている「羊」を紹介しています。

──なるほど。「どうぶつ広場」にいるのは1匹なのかしら?

 この柵内にいるのは1匹で、2010年4月生まれのオス「カル」です。

──カルくんは、なぜ柵にお尻や首を入れるのでしょうか。

 羊としては高齢で、体力の衰えなどから体を支えるためにお尻や首をはめているようです。

──ヒツジの寿命は10〜12年ということなので、おじいちゃんですね。楽な姿勢をとりながら長生きしてほしいです。よく「柵にヒツジがはまっていますよ」とお客さんに言われるのでしょうか?

 お客様からお問い合わせがあり、今年の夏頃に張り紙を設置いたしました。

──その張り紙がツイッターで話題になりました。

 設置した担当者に聞いてみたところ「なんだか不思議な気持ちです。高齢なこともあるのでやさしく見守ってあげてください。」とのことでした。

 ◇ ◇

 本と文房具と絵を販売する時間のセレクトショップ「タイムトラベル専門書店utouto」店主の藤岡さん。「リトルワールドは、世界中の建物や家が復元・展示されていて、なかなか海外旅行にも行けない今、旅心と好奇心を満たしてくれる最高の施設だと思いました。特に南アフリカのンデベレの家の幾何学模様が素敵でした」と話してくれました。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)