「生クリームを振ってバターを作る実験」とツイートしたのは五十嵐美樹さん。特技のダンスを交えたサイエンスショーを各地で開催し、NHK高校講座「化学基礎」にも出演中。番組レギュラーの鈴木福くんの学びをサポートしている。

ツイッターに掲載された踊ってバターを作るサイエンスショーは、2019年の夏に全国各地の商業施設・お祭り・競馬場・おもちゃ屋さんのステージ「五十嵐美樹サイエンスショー」で行われたものなのですが、激しく踊りながらバターを作る五十嵐さんに、「ダンスに目が行くけど右手をさらによく動かしてるのがミソですね・・・あ、ミソじゃなくてバターかw」、「バターってこうやって作るんですね!衝撃的」など国内外からリプライが殺到しました。

「バターはそうやってつくるのかー、雪印にはダンサーさんいっぱいいるのかな」
「バターを作る裏にはこんな苦労があったんですね…!」
「牛乳消費の為にもっともっと踊って頂きたい(^^)/」
「最っ高ーに面白いです!こういう新しいジャンルで、良いセンスで、実行力もあって、本当に素敵です!」
「めちゃくちゃいい意味で意味わからんすぎて好きだし、ただただ元気出る」

五十嵐さんに、踊って作るバターのサイエンスショーや今後の展望について話を聞きました。

ーー激しいダンスが話題になっています

「環境に関係なく、子ども達が科学の一端に触れるきっかけを作るためです。商業施設やお寺、お祭りなど偶然通りかかった子どもたちが無料で参加できるように、企業にご依頼いただく形で、全国各地でサイエンスショーを開催しています。科学実験をする目的で来ていない子どもたちも多いため、まずは自分自身が自己開示することで足を止めてもらいたいと思いあのような表現方法となりました」

ーーなぜバターを作ってみようと思われたのでしょうか

「商業施設などで、かつての私のように科学に関心のない子どもたちに足を止めてもらうには、オリジナルな表現が必要になると感じました。なかなか手に入らない薬品を使った派手な実験ではなく、身近なものを使って、帰ってからも子ども達が再現できるものにこだわって手作りでショーを構成しています。その条件でどうやったら足を止めて喜んでもらえるか考え、その中で思いついたのがバターシェイクです。2015年くらいに試しに商業施設でバターを作るために踊ってみたら、一人の女の子が一緒に実験したいって言ってくれて可能性を感じ、温度や生クリームを入れるペットボトルなどを試行錯誤するようになりました」

ーーバターを作るにはタカナシ乳業の生クリームが一番いいのですか?

「個人的には、何年もサイエンスショーをして実験に失敗がない(時間内にバターができる)タカナシ乳業さんの生クリームがおすすめです。あちらこちら探し回らなくても、必要な時に近くのスーパーにあるというのも大きいです。

ーー何回くらいシェイクするとバターができるのでしょうか

「最初振った時はバターができるまでに10分くらいかかったのですが、生クリームの温度やペットボトル、ダンスの振り付けなどの試行錯誤を重ねて、今では1分30秒くらいで作れるようになりました」

ーーダンスはどこかで学ばれたのですか?

「小学一年生の時から学童にあったダンス教室で習っていました。親が仕事に行っている間にお友達を作る目的で始めたのですが、いつの間にか熱中して、今でも毎晩一人で踊るのが日課です」

ーー今後、どんなパフォーマンスをしてみたいですか?

「マイケルジャクソンのスリラーに合わせてゾンビダンスをしながら、巨大風船にレモンの皮に含まれるリモネンを塗って溶かし割ったり、PPAPに合わせてフェノールフタレイン(PP)とアンモニア(A)を反応させたり日々試行錯誤しています。あくまでもかつての私のような子ども達にまず足を止めてもらう目的で、自分自身ができる表現をこれからも模索し続けたいです。最近は海外ともオンラインで繋いでサイエンスショーをしているので、文化を勉強しながら伝わるような表現方法を都度考えていきたいと思っています」

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「科学」と聞いただけで一歩引いてしまう子供達にも分かりやすくて楽しい五十嵐さんのサイエンスショー。おうち時間に子供達と楽しんでみたいですね。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)