「遊んでないです…一本でも多く売れてほしくて(涙)#企業努力」

販売する大根の透明な袋ひとつひとつにかわいらしい顔を描いた写真がTwitterで注目を集めています。投稿したのは、埼玉県を拠点に「野菜農家による野菜農家のための生産・販売」(公式サイトより)に取り組む会社「しゅん・あぐり」。インターン生の受け入れも行う同社の“中の人”であるたまこさん(@syunagri_m)に聞きました。

しゅん・あぐりは2006年創立。本社は埼玉県八潮市にありますが、同県松伏町に農場を備え、大根だけでなく、小松菜やミニトマト、ほうれん草などの農産物を生産・販売しています。農業経営に関するコンサルタント業も手掛けているほか、来年からは子供向けの農業ワークショップを開催するために準備を進めているそうです。

「あまりにも売れなくて」苦肉の策で手描きの顔

―大根ひとつひとつに描かれた顔がとてもチャーミングです。何本くらい描かれましたか?また、アイデアが生まれたきっかけや、実際の効果・反響に対する手応えについても教えてください。

「まだ始めたばかりで、数としては100本くらいだと思います」

「あまりにも売れなくて苦肉の策ではじめましたが、描かなかったものと比べても売れ残っていないので好評だったのかなと思います。何よりSNSで皆さんから可愛いと反応いただけたので嬉しい限りです」

―投稿には「#企業努力」とありますが、販売していく上では他にもこういった工夫をいろいろしておられるのでしょうか。どんなに美味しい野菜を生産していても、実際に消費者に手に取ってもらうにはプラスアルファの工夫が必要なのかなとも感じたのですが、いかがでしょうか。

「豊作の時は野菜がどんなに上手く作れても、売れ残り安売りしなくてはならなくなります。ただ野菜を作っているだけでなく、少しでも目を留めてもらえるようにPOP作りやSNSでのアピールの必要性を感じています」

農業で安定して収入を得る難しさ痛感

―「農家が潤い、生活者も喜ぶ農業スタイル」を目指しているお立場から、今後取り組みたいこと、注目されたのを機にアピールしたいことなどがあればお願いします。

「私自身は2019年の入社で、未経験から就農して3年目です。まだ経験は浅いですが、農業で安定して収入を得ることの難しさを実感しています。まずは安定した経営になれるよう選ばれる野菜、会社になっていきたいと思っています」

「実際畑に来てもらう体験農業のイベントも開催してますので、そちらにたくさんの人が来てくれたらと思っています」

ちなみにこちらのチャーミングな大根ですが、 残念ながら通販はしていません。同社の取り組みに興味を持った人は、公式サイトやTwitterをご確認ください。

(まいどなニュース・黒川 裕生)