ダイビングサークルに所属する大学院生・まさきさん(@SRkCCoWbQubsDDu)による奇跡のツイートが、7.2万いいねもの話題を呼んでいます。

「訳がわからん…」と投稿された写真には、海藻などで汚れた様子のカメラ。その液晶画面は点灯しており、メニュー画面がはっきりと確認できます。なんとこのカメラ、1年前にまさきさんの後輩が海中で紛失したものだというのです。

1年間海に沈んでいたにもかかわらず、電源も入るほか液晶やレンズ、動作にも問題なしという驚くべき結果に。カメラは無事に清掃され、今度後輩に返還されるそうです。ツイートには、「よく見つかったなこれ」「水でもすごいのに、海水っていうのがすごい」など驚きの声が続出しています。一体どういう経緯なのか? まさきさんに話を訊きました。

ーーこちらのカメラは?

「後輩が1年前にダイビングをした際に、首からかけていたカメラです。いつの間にか落としてしまい、気づいた直後に数名で一生懸命探しましたが、残念ながら当時は見つける事ができませんでした」

ーーそれはさぞ悲しかったでしょうね。それを今回まさきさんが偶然発見されたんですか?

「1年前のその出来事も忘れて、6月18日に同じところに潜って海の生物を見て楽しんでいた所、水深6m程の地点で海底の砂利に埋もれたオレンジ色の物体を見つけました。汚れが酷すぎたので最初はオモチャでも拾ったのかと思いましたが、よくよく見ると後輩が無くしたカメラであると気付きました」

ーーめちゃくちゃびっくりしませんでしたか?

「二度と見つからないと思っていたので、あまりの驚きに水中で叫んでいました。船に戻って仲間に見せると全員驚愕していました。ただ、自分も含め誰もが1年間も海底にあったこのカメラは既に壊れていると思っていました」

ーーでもツイートのお写真にはしっかりと液晶画面が…。

「そうなんです。帰ってから真水で塩抜きをしてからダメもとで充電ケーブルを差してみた所、なんと本体が充電中の点滅をしていました。そして電源ボタンを押したら軽快な『ティロリン♪』という起動音と共に動き出すではありませんか。カメラの動作も問題なく、SDカードのデータも無事でした。すぐさまカメラを無くした後輩にも連絡しましたが、当然無茶苦茶驚いていました」

ーー想像しただけでうれしい気持ちになります。

「ここでさらに驚きだったのが、最後に撮影された写真は昨年の6/15でしたので、ほぼ丸々1年目(368日)に発見したところです」

ーーまさに奇跡の連続! 素敵なお話です。このカメラは元々防水性のものなのでしょうか?

「『Nikon coolpix w300』という機種で、特筆するとしたら水深30mの防水がある所だと思います。ちなみにオレンジのカバーはシリコンカバーで、傷を防ぐためのものなのでカメラ自体の耐水性能に寄与しません」

ーー1年の海水に耐えるとは、まさに「Nikonクオリティ恐ろしい…!」。

「防水ではありますが、傷防止のシリコンカバーをつけただけのほぼ生身の状態で海水に晒されていたにも関わらず、浸水や生物の侵入がなかったのは驚愕でした。

『ハウジング』というゴツい耐水ケースに入れているのではなく、カメラ自身だけの力で1年もの間海底で耐えてきたという事実は、フィルムカメラの時代から水中カメラを作ってきたNikonの技術力の高さとノウハウによって生み出されたものなのでしょう」

ーー本当にその通りですね、関心が止まりません。

「何はともあれ、後輩に写真ごとカメラを返せるので嬉しい限りですね」

(まいどなニュース特約・あさい あやね)