クルマの色としてはポピュラーなブラックカラーですが、一口にブラックといっても実に様々なブラックがあることを知っていますか。フランクフルトモーターショー2019では、「ベンタブラック(VANTA BLACK)」と呼ばれる全反射率1%の塗料が使われた「真っ黒」なBMW『X6』が世界初公開され話題になりました。そんな『X6』をさらに上回る、世界一黒いとされる塗料「真・黒色無双(MUSOU BLACK)」を使用した「世界一真っ黒」な『ポルシェ911』が、このほど岐阜県岐阜市のカーショップ「ピットワン」にて初公開されました。

この「真・黒色無双」という塗料は埼玉県上尾市の「光陽オリエントジャパン」が2020年に発売した世界一黒い水性アクリル塗料で、全反射率は0.6%、光吸収率99.4%、対象物の表面に非常に大きな表面積の粉状塗膜層を作ることで、光をその内部に閉じ込めるという超低反射の黒い外観になるといいます。

「真・黒色無双」は塗装環境を選ばない水性塗料で、Reach、RoHSといったEUの環境規制にも対応しており、塗料自体もほぼ無臭のため、気軽に高品質な黒色塗装を楽しむことができるといいます。しかし「ベンタブラック」同様、粉状の光吸収層のため、塗膜の強度は非常に低く、軽い接触でも光沢の発生や塗膜の剥がれが発生するため、実際に車の全塗装には不向きだそうです。

なお、この「真・黒色無双」を施した『ポルシェ911』で名古屋市街を走行した動画を公開していますが、「真・黒色無双」は通常の車の塗装と大きく違い、周りが暗くなると影のようになってしまうため、周りから認識しにくくなるといい、走行前に念のため警察と陸運局に確認の上、撮影を行なったそうです。

今回のポルシェについてはネットでも大きな反響を呼んでおり、「ホント、真っ黒だな。光を反射しないんで、凹凸が全く分からん」「ここまでマットカラーだとゲームっぽいな 」「反射が無くて作りかけのCGみたいだ」といった声が見られます。その一方で「夜危なすぎるやろ」「こんなんで実際走ってたらいつツッコまれるか分からない」と心配する意見もありました。また、黒さから連想したのか「ぜひ、松崎しげるさんに、 乗っていただきたい」という投稿もありました。