富士山、東京タワー、熊野古道…。岡山市在住の写真家木村琢磨さん(37)が、全国24カ所の名所の撮影ポイントやこつをまとめた本「図解で分かる名所の撮り方」(インプレス)を出版した。木村さんは「この1冊があれば、初めて行った場所でも迷わず定番の写真が撮れる。旅のお供にしてほしい」と呼び掛ける。

撮影した位置をイラストで紹介、露出やシャッタースピードの設定、映り込みの注意点も

 写真でよく見る「あの光景」が撮りたいのに、どこから撮影したのか分からない―。そんな疑問に答えようと、本では撮影した位置をイラスト付きで紹介。全ての掲載写真に露出やシャッタースピードの設定を表記しているほか、注意点も説明している。例えば、東京都渋谷区にある展望スペースから東京タワーの夜景を狙った写真には「ガラスに周りの景色が映り込むので(中略)レンズを窓のギリギリまで近づけて撮る」と書かれている。

 定番に加えて“木村流”のアングルも伝授。富士山の写真では、直線距離で約70キロ離れた伊豆半島の雲見海岸(静岡県)から夕焼け色に染まった幻想的な姿を撮影している。地元・岡山は岡山城を取り上げ、桃の形をしたボートや木々と組み合わせている。特に真っ黒な岡山城は撮る時間帯も重要で、城の階層がきれいに出るのは午後1時〜2時と記されている。

 本は、木村さんが2019年6月から3年間、月刊誌「デジタルカメラマガジン」で連載した内容の一部をまとめたもので、3月に刊行された。木村さんは「季節や時間帯によって表情が変わるので、何度も足を運んでみてほしい」と話す。

 四六判、159ページ。1980円。

(まいどなニュース/山陽新聞)