譲渡サイトで見つけた黒猫の子猫

くま太くん(1歳・オス)は、たった1匹で道路の真ん中にいたところを保護主に保護された。その辺りは野良猫の多い地域で、地域の人がよく保護している。くま太くんは、最初は怖がってブルブル震えていて、すぐに隅っこに隠れてしまった。黒くて小さいので居場所が分からなくなり、困ったそうだ。可愛くて、小さくて、手のひらに乗せられるくらいの大きさだった。優しい保護主さんのおかげで、いまでは人にも慣れ、先住猫たちとも遊べるようになった。

広島県に住むWさんは、しーまちゃんという猫を飼っていた。しーまちゃんがもうすぐ1歳になる頃、一緒に生活していた先輩猫が亡くなり、しーまちゃんは落ち込み、寂しそうだった。Wさんも辛い気持ちで過ごしていたため、新たに猫を迎えることにしたという。

2021年5月中旬、Wさんは、ネコジルシという譲渡サイトでくま太くんを見つけた。

昔から一緒に暮らしているようだった

5月22日、Wさんはくま太くんを迎えに行った。ケージに入れたまましーまちゃんに会わせると、しーまちゃんは、「だあれ?」という顔をしてくま太くんを見つめた。

「新しい場所に興味を示しているようで、怖いとはほとんど思っていないようでした。しーまにもすぐに鼻で挨拶をしました。相性が良かったようで、ケージから出してもお互い一度も威嚇することなく、最初からずっと一緒に暮らしていたように仲良くなれました」

くま太くんは、しーまちゃんのことを母猫のように思っていて、よくおっぱいを探していた。しーまちゃんも嫌がらず、いつもくま太くんの毛づくろいをしてあげたという。

よく下痢をしたので、ミルクや離乳食からカリカリフードへの移行が難しかったが、薬を飲ませたら1カ月ほどで体調が良くなり、どんどん成長したそうだ。

2匹の猫の全てに癒される

くま太くんとしーまちゃんは、いつも一緒にいて、毎日のようにプロレスや鬼ごっこをしているという。

「本当の姉弟のように仲が良くて、互いに大好きだと思います。私も仲間に入れてほしいくらいです」

Wさんは、大好きだった2匹の猫を数カ月の間に亡くしたが、そんなWさんを救ってくれたのはしーまちゃんで、しーまちゃんを元気づけてくれたのは、くま太くんだった。

「くま太が来てくれて、しーまは優しいお姉さんになりました。そして、くま太としーまは、落ち込んだ時やイライラした時、家族が喧嘩をしている時、そういうのを全部薄めてくれます。鳴き声やゴロゴロ喉を鳴らす音、ふわふわの毛、ぷにぷにの肉球、全部が癒しです」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)