ブリーダーが飼育放棄した子猫

ユキちゃん(生後4ヶ月・メス)は、ノルウェージャンとアメリカンショートヘアのミックス猫。ブリーダーが飼育放棄した猫だった。右後ろ脚が奇形で、いつも伸び切った状態で曲げることができない。問題のある猫は、放っておくと闇に葬られてしまう。東京都で活動する保護団体は、そういう猫ばかり保護して譲渡する活動をしていた。ユキちゃんは2022年5月に保護された。

障がいがあっても歩ける、遊べる

静岡県に住む村松さんは、インスタグラムで繋がっているAさんの投稿で、ブリーダーに飼育放棄されて亡くなる猫たちやブリーダーが適正飼養せず命を落とす猫がいることを知った。外猫のことは知っていたが、そのような猫がいるというのは知らなかったのでショックを受けたという。村松さんは、一度その子たちに会いたいと思い、Aさんが猫を譲り受けた保護団体に行ってみた。そこで出会ったのがナッツちゃんだった。ナッツちゃんは猫風邪による結膜炎で、右目瞼が癒着していたので、ブリーダーに飼育放棄されたそうだ。

ナッツちゃんを迎えた後、何気なく保護団体のサイトを見ていたら、ユキちゃんを見つけて一目惚れ。家族会議をして、夫を説得。ユキちゃんに会いに行き、6月12日に迎えたという。

ユキちゃんは障がいはあったが、歩けるし遊べた。ソファなどの段差に登れるようにステップを用意してあげたが、村松さんは大変だと感じたことはない。先住猫たちとだいたい同じように過ごせている。

おおらかな性格のユキちゃん

村松さんはユキちゃんと先住猫を2匹、全部で3匹の猫を飼っているが、猫中心に生活しているそうだ。

「家具の配置を考えるにも、これだと猫たちがジャンプしやすいとか、この家具を伝ってここに登れたら喜ぶかなとか考えます」

ユキちゃんはおおらかな性格で、先住猫に怒られても全く気にせずグイグイ猫鍋を奪ったり、怒られた直後に甘えに行ったりする。紐のおもちゃで遊ぶのが大好きだ。

村松さんは、たとえ障がいがあっても、大きく成長してしまっても、その子の命はたった一つ。飼育放棄されて捨てられる命があっていいとは思わない。命が大切にされることを願っているという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)