通い猫が産んだ子猫たち

ポナちゃんとエメちゃん(生後5ヶ月・メス)は、2022年4月に野良の通い猫が産んだ子猫だった。その野良猫はとある民家でごはんをもらっていたのだが、子猫を4匹出産。保護団体に「母猫の避妊手術も兼ねて子猫たちを保護してほしい」という依頼が来たという。母猫はTNRして、子猫たちは里親を探すことになった。

青森県に住む千葉さんは、夫婦揃って実家では猫を飼っていた。子供を持たない選択をしたので、いつか子供の代わりのような気持ちで、「猫を飼いたいね」と話していたそうだ。その後、一軒家を購入したのを機に本格的に保護猫シェルターやSNSで猫を探し始めた。

縁を感じて

千葉さんは、インスタグラムで気になる子猫たちを見つけて予約を入れたが、もうその子たちは里親が決まっていた。同じ保護団体のスタッフと話していたら、「昨日保護された子たちがいますよ」と言われて、見せてもらったのがポナちゃんとエメちゃんだったという。他の2匹は既に里親が決まっていた。

「多頭飼いの方が寂しくない、お互いに遊び相手になるのと、噛む力を加減するのを覚えてくれるかなと思い、2匹一緒に譲渡してもらうことにしました。トイレ管理しづらかったり、デメリットもありますが、実家猫が1匹だったので、前から猫を迎えるなら多頭で、と考えていました」

ポナちゃんは生まれつき「漏斗胸」という病気を患っていた。千葉さんはそのことを譲渡前に聞いたが、「それでもいい」と言えるほど、2匹に運命を感じていたそうだ。

「やっぱり縁だと思うんです。『この子達だ』と感じて即決しました」

2匹を迎えてから賑やかに

ポナちゃんは呼吸が苦しくなりやすいので、いつも気にかけて遊ばせていた。成長するにつれて安定してきて、それほど重篤ではないようだった。避妊手術をする時に検査をすることになっている。持病のあるポナちゃんをついかまってしまうので、エメちゃんは少しヤキモチを妬いているようだった。
「エメは健康で甘えん坊。うちに来てすぐの頃は、もっと遊びたいと思ったり、寂しさを感じていたりしたかもしれません。最近では発散しているのか、こちらの顔色を伺いながら、先陣を切ってイタズラをします」

2匹を迎えてから賑やかになったという千葉さん。成長するにつれいろんなことに興味を持つようになり、登れなかったところにもチャレンジ!「これ何?」「何してるの??」という感じでグイグイ迫るので、危ないものは全部片付けた。キッチンにはほとんど物を置かないようにしている。
「家の中はきれいになりましたが、猫グッズは増えて散らかっているのでイーブンです(笑)」

千葉さんと遊ぶ時、2匹同時に「遊んで」と言うことはなく、遠慮して交互に遊んでもらう。
「猫はそういうところがありますが、まだ幼いのに我慢して偉いな、と感心します。でも、『おいで〜』とか『集まれ〜』とか言うと、2匹一緒にすぐに駆けつけてきます」

夫妻にとってポナちゃんもエメちゃんも大事な娘。
「もしかしたらポナは長生きできないかもしれませんが、それが寿命なら仕方ありません。責任を持って、愛情をいっぱい注いで、大事に、大事に家族4人で過ごしていきたいと思います」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)