コンビニやチェーン店の人気メニューを、プロの料理人たちが合否判定するというTVバラエティ番組の内容を受け、ネットを中心に騒動となった『ロイヤルホスト』のパンケーキ。出演したシェフが謝罪コメントを発表するなど、今なお波紋が広がっている。

そんななか、東京のIT企業でシステム開発の仕事に携わるトド@ IT業界の海獣(@thinkingtodo)さんがTwitterに投稿したツイートが話題だ。

「ロイホのパンケーキが今時じゃねえってコメント自体が前提から間違ってんだよ。真新しさを求めてどうするジョ〇チューンよ。世の中パンケーキパンケーキ言ってる中でレガシーなホットケーキスタイルあえて続けてんだろうがっ!なんで3枚重ねか?見た目良くてボリュームあるだろ野暮なこと聞くな!!!」

5万8千以上のいいねがついた、「ロイホ」こと「ロイヤルホスト」への熱い思いが溢れるツイートについて、トド@ IT業界の海獣さんにお話を聞いた。

ただのファミレスじゃない

さらにトド@ IT業界の海獣さんは、ロイホへの熱い思いを投稿。

「私の地元は創業地でもある北九州で、最近は店舗が減っていると感じました。このツイートでロイヤルホストさんに少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。昔から家族のお祝いはロイヤルホストさんで、ただのファミレスではなく特別な時間をもらえる場所です」

するとリプ欄には、ロイホを愛する人たちからの共感のリプライが殺到した。

「ロイホは流行を追わず、あえてオールドスタイルでやってるんじゃないの?」
「ロイホのパンケーキはあれで正解なの。今どきにしたらダメなの。オシャレは求めてないの」
「プロさん達7人程度の意見だけで、顧客の大多数が望んでる味を変えられちゃ困るって話なんよ」

シェフの謝罪コメントの真相以上に、「ロイホ」のファンが危惧しているのは、長く愛されてきた人気店の定番メニューの味やスタイルが、今回の騒動が発端で変わってしまうのでは!?ということ。家族との思い出が詰まった大切な場所である「ロイホ」の「パンケーキ」騒動について、トド@ IT業界の海獣さんに詳しくお話を伺った。

重ねたり、1枚ずつでも楽しめる「ロイホのパンケーキ」

ーー番組での「ロイホのパンケーキ」に対する評価をどんな風にご覧になっていましたか?

「総じて意見の様々が言葉として強く感じました。とくに、『変えていく必要がある』『これは家でも焼けるんじゃないか?』といった意見や評価は、昔から大好きなロイヤルホストさんを否定されたようで悲しかったですし、『野暮なこと言ってくれるな』と感じていました。ただ、僕のツイートの口調が強かったことは反省しています…。

当然、番組は企画の上で成り立つものですし、ロイヤルホストさんの変革を思っての流れだったのかもしれません。それでも、パンケーキの評価に入った途端、一段と審査員の方の顔が険しくなった印象がありました。なかでも、なぜ3枚重ねなのか?理由は?といった質問が印象的で、意地悪な質問だな、伝統的なパンケーキを食べたこと、ないのかな?と感じました。あれは重ねて食べたり、1枚ずつバターを塗ったりするものだと思っていましたから」

ーー「今時のパンケーキ」とは違う、「見た目良くてボリュームある」ロイホの「レガシーなホットケーキスタイルのパンケーキ」の魅力というと…?

「今時のものも好きで、ブームの先駆け的な『幸せのパンケーキ』は何度か妻と食べに行きました。見栄えは今時の方が良いと思います(笑)。今となってはパンケーキと言えば『今時』の方で、ロイヤルホストさんの方はいわゆる伝統的なパンケーキですが、1枚ずつバターを塗ったり、メイプルシロップをかけたり、それぞれの食べ方が出来る楽しさがあるところが好きです。何よりも、500円程度の低価格で食べられるということ自体、今となっては非常に貴重なことだと思います」

「ロイヤルホスト」は特別な場所でした

ーートドさんにとって「ロイヤルホスト」は思い出のお店のひとつなのだそうですね。

「地元の北九州はロイヤルホストさんの創業地ということもあり、ファミレスと言うよりは、何かお祝いごとがある時に行く場所……入学式、運動会の後などに家族と一緒にごちそうを食べに行くレストランでした。大学の卒論もロイヤルホストさんで書き上げました。

実家では『ロイホ』ではなく、『ロイヤル』と呼んでいます。母がそう呼んでいたからなのですが、ロイヤルホストさんの前身が『ザ・ロイヤル』と言う名称だったと、他の方のツイートで知りました。良い思い出がたくさんあるレストランなので、今回のような形で否定されてしまうと、自分の思い出ごと否定されたようで、人によっては一層反感を覚えるのではないでしょうか。とくに自分は今年、父を亡くしたこともあり、ロイヤルホストさんでの思い出をなおさら懐かしく感じているのかもしれません」

ーー思い出のメニューはありますか?

「母はコスモドリアかポークステーキ、父はカレーかクラブハウスサンド、ランチにはパンケーキを食べていた気がします。僕の好きなメニューは昔から変わらず、ハッシュドビーフソースのロイヤルオムライスと、ミックスグリルです」

◇ ◇

今回の投稿の翌日、トドさんはさっそく大好きなロイヤルホストの「オムライス」を楽しんだという。もうすぐ2歳になる息子さんも「めちゃくちゃおいしいよ!」と、大喜びだったそうだ。

「残念ながら近くの店舗に行く都合がつかず、やんちゃな息子と遊ぶ時間も必要でしたので、今回はUberEatsの力を借りて届けてもらいました。自分の親との思い出と同じく、パンケーキのツイートでバズった翌日のランチは、忘れられないものとなりました。これもロイホの良い思い出ですね。店舗でも冷凍でも宅配でも、変わらない味を楽しめるのはありがたいことです」(トド@ IT業界の海獣さん)

時代と共に変化していくことは重要だ。しかし、長く愛されている「味」や「雰囲気」を守り続けることも、変化以上に重要なことではないだろうか。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)