「さっき新鮮さが自慢のスーパーに行ったの。2歳くらいの男の子連れたママさん、男の子がお魚の切身ラップの上から 『おちゃかな!』 って連呼しながら指でチョンチョンしてんのに 『本当だね〜お魚さんだね〜』 って言ってて思わず 『チョンチョンしたらいけません』って注意したらめっちゃ睨まれた」

大きな反響を得た投稿について、投稿主の猫さん(@tono_1015)に取材しました。

やさしく伝えたのに…にらんで逃げていった

猫さんは、子どもに注意せず、「本当だね〜」と会話を続けていることにびっくり。その様子を見かね、男の子に向かって、優しい口調で伝えたのだそうです。しかし、本心はママに「わかって!」という思いも込めたそうで、言った後はドキドキが止まりませんでした。

「にこやかに言ったんですよ。でも、注意にびっくりした男の子はママさんの後ろに隠れてしまいました」。母親である女性は悪びれるそぶりも、商品を購入する様子もなく。「ママさんは、わたしをにらんでお魚コーナーから子供を抱えて逃げるように去っていきました」。

親子どちらにも優しくと考え、笑って伝えたにも関わらず、ママににらまれて笑顔の行き場を失った猫さん。にらまれた直後は、怖くなってしまったそうで、やり場のない気持ちを、「買わんのにチョンチョンチョンチョンすな! チョンチョンした魚全部買って行け!! 」とX(旧Twitter)に投稿。

「猫さんは間違ってません」
「女の子がシャインマスカットちぎったのに、逃げたお母さんを見たのですが、注意する勇気が出なかった。猫さんはすごい」
「シンプルにあかんやつ、にらむなんて」
「当たり前のことが分からない親が沢山いる」
「本当は親が注意すべき」
「子どものした事だから許されるなんて甘えちゃダメ」
「子供の問いかけに答える素晴らしい母親って悦に入っていたのでは」

リプライには、猫さんの行動を讃える声や、親の態度に疑問を持つ人もいました。

また、「しつけが出来てなかったら、将来息子が指さされて笑われるのに…」「その子にとって、悪いことをしたら怒られると言ういい経験」や「私も、店内を走り回る子を注意したら母親ににらまれた」「注意したら、親から“ほら怒られちゃったでしょ”と反応された」「他人の子を注意する大人は必要」などのコメントも。「触るとそこから傷むので魚屋としては嬉しくないです」とお店の人からの声もありました。

これらについて、猫さんは「みなさん、似たような経験をされているんだなぁと思いました」。親失格、バカ親などのリプもありましたが、「私はそのようには思っていません。親は、子供と共に親になっていくんだと思っております」とコメント。

「ダメだよ、って声をかけるのではなく、“触った商品、全部ママに買ってもらえるね”と言ったパートのおばちゃんがいました、という声があって、次回からはそういう言い方にしようかな。伝え方についての勉強になりました」。

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子どもにとって、たくさんの品物があるスーパーは好奇心を刺激する場所で、知らなかった食材を知る=食育と考える親もいるかもしれません。それも一理ありますが、社会の常識やマナーを知る場でもあります。魚に限らず、肉や野菜、果物、惣菜などの商品は代金を支払うことで、自分のものになり、自由に触る、使うことができます。大人も子どもも「商品は触らない」「触ったら買う」を徹底しましょう。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)