50万人が訪れる秋祭りの会場で、女性がパグに咬まれました。パグの牙はジーンズを貫通し、鋭い咬み傷を右脚に残しましたが、女性が飼い主に被害を訴えたところ、飼い主は「咬む前に止めました」「うちの子は咬めません(笑)」「(犬に向かって)咬めないよねぇ〜」などと加害行為を否定し、警察に通報すると、「話にならない」と言って立ち去りました。

犬に咬まれた場合、狂犬病など危険な感染症につながるリスクもあります。その後、加害犬や飼い主は特定できたのでしょうか。被害をX(旧Twitter)に報告した みけ(@Rainyon_810)さんに聞きました。

みけさんが被害に遭ったのは、埼玉県川越市で10月に開かれた川越まつり。370年以上の歴史を誇る都市祭礼で、ユネスコ無形文化遺産に登録されており、祭り会場は多くの見物客が行き交います。みけさんは祭り会場で、40代〜50代の中年夫婦が連れていたパグに咬まれました。

ーーパグに咬まれた状況について教えてください。

「本川越駅から川越市役所方面へ向かっている途中、道路脇のパグに突然、咬みつかれました。パグは興奮状態で、通りかかった私に反応し、飼い主さんの手を離れて飛びつきました」

ーー飼い主はパグの咬みつき行為を否定しました。咬みついた瞬間を見ていなかったのでしょうか。

「飼い主さんは手から離れたパグを『あっ!』と目で追っていたので、見ていたと思います。すぐにパグのリードを引っ張り『ごめんなさい』と言っていました。ところが私がケガを確認し、咬み傷を見せたところ、投稿の通り『うちの子は咬めません(笑)』『(犬に向かって)咬めないよねぇ〜』とシラを切られました。埒(らち)が明かなかったので、私が警察に電話したところ、旦那さんが『話しにならない!』と言い出し、ご夫婦で逃げてしまいました」

「警察に通報したところ、電話口で対応した警察官から『追わないで!追ってトラブルになる可能性があるから!』と言われ、犯人を逃がす事になりました。10分程して警察の方が来て、事情をひとしきり聞かれ、咬み傷などの写真を撮ってもらいました。『犬に噛まれると感染症などが心配だから早く病院に行った方がいい。歩いていると菌が回るかもしれないから』と救急車を呼んでもらい、車椅子で救急車に乗り込みました」

ーーケガの状態は。

「歯型が残ったまま周りが紫色のアザになって、ずっと鈍くジンジン痛みました。化膿や腫れはありません。ワンちゃんが狂犬病かどうかは分かりませんが、感染症の症状が出ていない為、分かりません。警察からは『他の事件もあるから』と言われるなど、事件としてはかなり軽く見られているように思います」

ーー被害補償のめどは立っていますか。

「相手が見つかっていないため、お金に関して全くなにもありません…」

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突然、パグに咬まれ、そして飼い主に逃走されたみけさん。みけさんは「(現場の)写真や動画を残していれば…」と嘆いていました。

(まいどなニュース・伊藤 大介)