「会社猫ふくの日常
お互い退かない退かさないで良いようです」

パソコンの点検中、デスクに転がるハチワレ猫ちゃんの動画がInstagramで話題になりました。

投稿したのは、石川県川北町を拠点に活動する運送会社「日章」さん(@nissho_1974)。猫ちゃんは、“会社猫”のふくちゃんです。11歳ほどの女の子。「日章」さんによると、この日、システム業者の人がパソコンの点検のため、会社に訪れたというのですが…点検している傍で、ふくちゃんがごろんと転がっていたとのこと。

動画には、ちょうどキーボードを触るシステム業者の人の手元に転がり、少し邪魔になっているような印象のふくちゃんの姿が映し出されています。そんな様子に思わず笑ってしまう人たちからたくさんのコメントが寄せられました。

「オブジェですから邪魔にはなりません」

「なぜソコなんでしょうかねぇ〜ふくちゃん」
「かわいいーっ!ってか、普通に邪魔」
「また吹き出してしまいました システムの人が、真剣な顔してPCに向かい仕事しているのに、ふくちゃんが『どてん』と転がっている絵がおかし過ぎる(笑)」
「ふくちゃんは、オブジェですから邪魔にはなりません」
「福ちゃんにあっぱれですね この位のメンタル欲しいです」
「このポジションは……マウス握ったつもりが福氏の手握っちゃう位置関係」

多くの人たちの笑いを誘ったふくちゃん。どうしてそんなところにいるの? 投稿した「日章」さんに聞きました。

パソコンの点検を邪魔?した“強者”会社猫 右前足を切断、瀕死の状態で保護された3本足の猫だった

──業者の方がパソコン点検中も、デスクから離れなかったふくちゃんが話題になりました。

「はい。私(投稿者)が仕事をしているときのまま、システム業者の人に場所を譲ってもそのままの状態でした」

──業者の方とふくちゃんは顔見知りなのに、その態度…?(笑)普段の会社での様子は。

「寒い日はヒーター前の椅子の上や、エアコンの風が当たる暖かい場所で寝ていますね。目が覚めると仕事をしている机の上に来たりします。昔は保護してくれた人に一番懐いていましたが、今は誰にでも上手に甘えています」

──ふくちゃんは、元保護猫とのこと。

「3年前に会社の近くで瀕死の猫をカラスが取り囲み、力尽きるのを待っているところに社員が遭遇し保護。右前足が切断されてかなり衰弱していましたが、社員の看病とお世話で元気になりました。それから社員はふくと名付け、会社に福を招くから飼ってほしい、世話をするからと倉庫で飼い始めたのですが…何度も倉庫から出て戻ってこれず駐車場でおびえて鳴いていることがあり、危ないからと室内に入れることになり今に至ります。保護した社員が退職する際に、別の社員にその役目を託していきました」

──3本足のふくちゃん。どんな猫ちゃん?

「怒ったことがなく穏やかで人懐っこい性格です。地震や雷などにも驚かないですが、車のエンジン音だけは怖がります」

猫がいる会社、被災地の災害ごみの運搬業務にも取り組む

──1月1日、能登半島を中心に大きな地震がありました。

「元日の地震では弊社の被害はありませんでした。現在は産業廃棄物収集運搬業務の許可を受けていますので、災害ごみの仮置き場から運搬をしています」

──1月22日の投稿を拝見しました。石川県漁協へ義援金100万円を寄付されたとのこと。

「そうですね。漁協では石川県全体の8割以上にあたる漁港で被害が確認されているそうです。能登半島にある漁港では地盤が隆起し、海底が露出して漁船の出入りができず、水産物の加工場や冷凍冷蔵施設が損壊し、200隻近い漁船が転覆・沈没・座礁・流出しています。カニやブリやカキ等が出荷できず、2000人の組合員が打撃を受けていると、寄付に訪れた際に聞きました。また少しでも被災者の方々のお力になろうと、災害ごみを運搬するため、船が転覆して避難所で避難している漁師の方を雇用します」

会社猫のふくちゃんがいる「日章」(代表・雄谷勇之助)さんは、昭和49年8月に設立。従業員は21人と2匹。ふくちゃんのほかに、保護した亀さんもいるそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)