メルカリで買った箪笥の中から戦前の貴重なグリコのおまけが発見され、SNS上で大きな注目を集めている。

「この箪笥、4000円で落札したのですが中に入ってた戦前のグリコの食玩、肉弾三勇士之像がヤフオク最高額16000円で落札されてて送料含めてもプラスになってしまう」

と件の箪笥やおまけを紹介したのは漫画家の安達智さん(@Sato_adachi)。

肉弾三勇士は「爆弾三勇士」とも言い、1932年の第一次上海事変の際に敵陣を突破するために自爆攻撃をおこなった三人の兵士を顕彰するもの。現代の感覚からするとなんとも軍国的なおまけだが、ともあれそんな貴重なものが安値で買った箪笥の中から出て来て、しかも高値で売ることができたというのはめでたい。

安達さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「棚からぼたもちならぬ『棚からグリコ』」
「子供達が仮面ライダーに憧れるように肉弾となることがヒーローへの道とされてた時代…」
「貴重だとは思うけど当時は食玩までプロパガンダに利用されていた事実が ただただ悲しい もちろん時代背景を鑑みればプロパガンダだという自覚すらなかったかもだけど(むしろ忖度?)」

など数々の驚きの声が寄せられている。

投稿者さんに聞いた

安達さんに話を聞いた。

ーーこの箪笥を買い求めた経緯は?

安達:この春、岩手県一市にて「丁寧な暮らしをする餓鬼」による「おかもちといただきます展」を予定していまして、その展示に使う民芸品の箪笥を探していた経緯でフリマアプリから購入しました。

ーー届いた時の箪笥の状態は。

安達:箪笥の状態は良かったです。金沢の民間保管の箪笥でした。中から出てきたものは、肉弾三勇士像文鎮、法要記念品の扇子、天然砥石、襖の見本絵、巻き尺、定規、印鑑、製図セット。その他に危険物もありましたので警察に届けて引き取って頂きました。

売主さんからはこちらで処分する旨確認を取りましたが、全て戦前のものでコレクター需要のある物もありました。襖絵以外は換金出来たので売主さんと相談したところ奥能登の復興基金に送金することに決まり、無事合計28274円現金になって石川県に里帰りすることが出来ました。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

安達:「こんなものがお金になるのか」、や「落語の『井戸の茶碗』を思い出した」、「棚からぼた餅」、「自分の実家の箪笥の中にも宝物があるかも」など反応は様々でした。引き取った古物の中の残置物を換金する場合、売主さんに確認を取らないとトラブルの元になる場合もありますので、承諾を頂いてからが望ましいようです。

◇ ◇

利益を独り占めせず、元の所有者と相談して能登半島地震の基金に募金した安達さんの誠意を称賛したい。

なお、今回の話題を提供してくれた安達さんは現在、マンガボックスで江戸時代の遊廓で生者と死者の魂を救う遊女の物語「あおのたつき」を連載中。単行本も12巻まで発売されているの人気作なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)