4月末から5月にかけてスーパーでよく見かけるようになるキウイフルーツ。ニュージーランドを筆頭に外国産のキウイは少し前に旬を迎え、このタイミングで日本の店頭に並ぶことが多いといいます。

キウイといえば、1人で食べきるのに大きさがちょうど良く、比較的手に取りやすい価格で重宝する一方、横着者の記者は包丁を出して皮を剥いたり切る作業が面倒に感じるときも。何か便利な方法はないかとキウイの食べ方について調べているとき、ネットである情報を目にしました。

それは「キウイは皮ごと食べられる」というもの。キウイを皮ごと?でも表面の細かい毛が生えているし、皮が口に残って食べづらそう。これは本当なのでしょうか。ニュージーランドに本社を置き、日本でもキウイブラザーズなどで知られるゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社の広報担当者に話を聞きました。

果肉だけ食べるより栄養豊富だった!

結論としては「キウイは皮ごと食べられます」。担当者曰く、メディアなどで紹介されると消費者からよく寄せられる質問だといいます。

グリーンキウイに生えているあの柔毛も食べられるそうで、「敏感な体質の方や気になる方は、表面を手で軽くこするなどして柔毛を落としてください」と担当者。丸めたアルミホイルで軽く擦ることでも簡単に柔毛を取り除けるといいます。

とはいえ、皮は剥いた方が食べやすそうですが、皮ごと食べるメリットはあるのでしょうか?

担当者によると、果肉はもちろん皮にも栄養素が含まれており、食物繊維、ビタミンC、ミネラルなど日常生活で積極的にとりいれたい10種の栄養素が含まれているそう。具体的にはサンゴールドキウイの場合であれば、皮ごと食べることで食物繊維の摂取量が約2倍、葉酸は34%多く、ビタミンEは32%多く摂取できるといいます。

さらに、「総ポリフェノールのうち30%が皮に含まれているので、皮ごと食べた方が栄養分を無駄なく摂取することができます」(担当者)。輪切りにして食べるのももちろん、おすすめの調理法はスムージーやサラダなどだそうで、皮の舌触りが気にならない食べ方として紹介しています。

安全面について同社は「軽く表面を水で洗っていただければ、安全面では皮ごと召し上がっていただいて問題ありません。農薬は必要最低限の使用にとどめており、ニュージーランド農業省監督のもと、公的な試験機関による残留農薬の抜き打ち検査も実施されています。また栽培や貯蔵時にはカビが発生しづらいしくみを採用し、厳重な安全管理を行っています」と解説(ゼスプリ『よくあるご質問』より引用)。

なお、皮ごと食べる際の注意点として、ゼスプリの公式サイトでは「消化器官が未発達なお子様や消化器官の弱い方は、お控えいただいた方が望ましいと思われますので、お召し上がりになる場合は保護者の方やご自身でのご判断をお願いいたします。また、キウイにはヘタ(宿存がく)がある場合がございますので、皮ごと召し上がる際にはお気を付けください」とアナウンスしています。

(まいどなニュース・門倉 早希)