映画鑑賞料金2600円(一般料金、IMAX上映の場合)。遠方からの交通費を考えると優に1回3000円は超える。私はハッキリ言って「高いな…」と思っていました。IMAX上映を体験するまでは。

筆者も映画が好きで、やはり映画館で映画を観る「映画館体験」が好きだ。そんな映画館でしか体験できないのがIMAXという上映設備。しかし追加料金が必要なため、先述したように鑑賞料金は高額になる。誰もが手頃な価格で映画を観たいのが本音だろう。それでも時間とお金をかけて行くべき劇場/施設がある。大阪府吹田市にある109シネマズ大阪エキスポシティ、シアター11のIMAXレーザー/GTテクノロジーだ。

IMAXレーザー/GTテクノロジーとは

シネコンとしては日本最大級、ビル6階建てに匹敵する高さ18メートル超、横幅26メートル超の誰もが圧倒される巨大スクリーンに、日本初の高解像度の4Kツインレーザープロジェクターで、通常の映画館では再現できなかった明るさ・コントラスト・カラーを鮮明に映し出し、本当に映画の中にいるかのような体験を味わえます。(109シネマズ大阪エキスポシティ公式サイトより)

「スクリーンが巨大で、綺麗なんだろうな」と考えていた私。この時の私に言ってやりたい。「IMAXはあんたの映画人生をひっくり返す」と。

私のIMAX初体験は、2018年にこの劇場で上映された『2001年宇宙の旅』(監督:スタンリー・キューブリック)だった。これがとんでもなかった。今までの劇場体験が嘘のように、まさに「映画への没入体験、疲れも吹っ飛ぶ映画/劇場体験」だったのだ。あまりの衝撃で、上映後もしばらく放心状態だったことを覚えている。

そこから『ダークナイト』(監督:クリストファー・ノーラン)など数々のIMAX上映をこの劇場で体験してきた。そのいずれもが私の「映画館体験」の最高を更新し続けてきた。ありがとうIMAX…。

109シネマズ大阪エキスポシティは2015年の映画館開業後、多くのIMAX作品を上映している。劇場担当者は「2022年公開の『トップガン マーヴェリック』は、老若男女問わず様々なお客様がお越しになったことが印象的で、上映後は泣いて出てこられるお客様も多くいらっしゃいました」と話す。

このIMAX映像を活かした作品の上映も続く。例えば第96回アカデミー賞作品賞を受賞した『オッペンハイマー』(監督:クリストファー・ノーラン)だ。

本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムというものを用いて、IMAXとしては史上初めてモノクロ・アナログ撮影を行なったという本作。『デューン』と同じく、IMAXのある上映設備で観るべき一本だろう。

109シネマズ大阪エキスポシティの劇場関係者も『オッペンハイマー』×IMAXの相乗効果に期待を寄せる。

「『オッペンハイマー』は主人公オッペンハイマーの視点から語られるシーンをカラーで撮影、第二次世界大戦後のアメリカの原子力政策に大きい影響力を持っていたとされる人物、ルイス・ストローズを中心とするシーンはモノクロ映像で表現し、視覚的に描き分けた作品と伺っております。当劇場のIMAXでは、これまでのスクリーンでは再現できなかった明るさ、コントラスト、色合いを実現しており、まるで目の前に映画の世界が広がっているかのような体験を味わうことができます。映像が鮮明なことでよりオッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤など様々な表現を感じていただけるのではないかと思いますので、おすすめいたします」

また怪獣同士の世界観がクロスオーバーする超大作『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(監督:アダム・ウィンガード)も圧倒的迫力で、IMAXで観るべき作品だという。

国内でIMAXレーザー/GTテクノロジーの設備を備えるのは東京、池袋にある「グランドシネマサンシャイン」と今回訪れた109シネマズ大阪エキスポシティの2カ所のみ(2024年3月時点)。IMAXを難しく考えず、「好きな映画を最高の環境で楽しむ」という感覚でぜひ体験して欲しい。今までの映画館体験をひっくり返す魅力があるはずだ。

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109シネマズ大阪エキスポシティ
大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内
0570-072-109

(まいどなニュース特約・宮本 裕也)