日本での普及率は87%、一人あたりの平均保有枚数は3.2枚といわれるクレジットカード。利便性が高い一方、「ついうっかり」で延滞してしまう人も少なくないと聞きます。株式会社S&G(東京都中央区)が、「クレジットカードの延滞理由と対処法ランキング」に関する調査を実施したところ、約5人に1人が「延滞を経験したことがある」と回答しました。延滞してしまった理由はどのようなことが挙げられたのでしょうか。

調査は、全国の20〜50代の男女381人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。

はじめに、「クレジットカードを延滞した回数」を尋ねたところ、「一度も延滞したことが無い」と答えた人は76%。反対に、「1回」が12%、「2〜3回」が7%など、合わせて22%が延滞を経験したことがあることが分かりました。

クレジットカードを延滞した経験がある92人にその理由を教えてもらったところ、1位は「支払いを忘れていた」(42%)でした。以下、 2位「生活が苦しかった」(21%)、3位「予定外の出費が重なった」(15%)4位「節約しきれなかった」(10%)といった回答が上位に挙げられています。

さらに、「延滞しそうなときに効果的と思う回避策」については、1位「家族に借りる」(43%)、2位「返済日まで出費をおさえる」(21%)、3位「短期バイトをする」(16%)、4位「クレジットカード会社に連絡する」(10%)などが上位に並びました。

最後に、「クレジットカード延滞の防止策」についても尋ねたところ、1位「クレジットカードの利用を減らす」(57%)、2位「利用可能額を設定する」(24%)、3位「引き落とし金額を確認する」(12%)、4位「支出の記録をつける」(4%)という結果となりました。

この結果について同社は、「”引き落とし金額を確認する”や”支出の記録をつける”は人により向き不向きが分かれるため、設定後は機械的に適用される”利用可能額の設定”を効果的と考える人が多かったのではないか」と推察しています。