X(旧Twitter)上であるファイルが話題になっているのをご存知でしょうか。文具メーカー「サクラクレパス」(本社:大阪府大阪市)が販売する「こまごまファイル」という商品です。

一見普通のファイルですが画期的とSNSで話題を呼び、発売からたった1ヶ月半で年間目標販売数を突破する異例の大ヒットとなっているといいます。サクラクレパスに話を聞きました。

当初は子どもの「おかたづけ」用に開発

話題となった「こまごまファイル」とは、6つのポケットとハンドル、留め具が付いたポケットファイル。なかのポケットはじゃばら式になっており、留め具で閉じればコンパクトに。開くときは大きく広げられるうえ自立するので、収納物がパッと見てわかりやすく出し入れも簡単にできるなど、見た目はシンプルながらも考えられた作りになっています。

同商品は子ども向けの収納アイテムとして今年4月に発売されました。「『しつけ』ではなく、楽しみながらいつの間にか自分でおかたづけをしたくなるような商品」をコンセプトとした「おかたづけシリーズ」の1つであり、開発にあたり保護者へアンケートなどの調査を重ねた結果、苦労するという声が多かった「折り紙やシールなどの紙類」の片付けに焦点を当て、商品化が進められたといいます。

整理収納アドバイザー・水谷妙子氏監修のもと開発され、「未就学児でも一人で中身を出し入れでき、使用後は簡単におかたづけできる仕様がどのような形状なのか、実際にお子さまに使っていただきながら10種類以上試作して改良を重ねた商品です」(担当者)。

SNSで想定外の反響、公式通販は完売に

当初は子どもの片付けを想定して作られた「こまごまファイル」でしたが、発売から1ヶ月ほど経ったタイミングで、X(旧Twitter)ユーザーが付箋やシールの収納に便利と絶賛する投稿が大きな話題に。

サクラクレパス社内でも、大人が活用できるシーンももっとあるのではと声があがり、Xでユーザーに問いかけたところ、薬やお薬手帳、ふりかけやパスタソースのパウチ、領収書、アクリルスタンドなど続々とコメントが届き、1.7万ものいいねがつくほど拡散されました。

話題が話題を呼び、同社の通販サイトではすぐに完売。発売から1ヶ月半で年間の目標販売数を突破するなど異例の反響となり、担当者は「SNS発信でこのように大きな話題となり、実際の商品の売れ行きにも影響するほどの商品は、近年はありませんでした」と明かします。

社内でもこの反響は驚かれているそうで、「予想していませんでした。企画の面白さや特性は理解してもらっていたものの、お客様の中でこんなに色々な使い方の展開がされるとは社内でも思っていなかったので、社内でも驚きをもって受け入れられています」と担当者。

さらに、「大変多くの皆さんに評価され、想定以上にたくさんの収納アイデアが寄せられたことはとても嬉しく思っています。今後も様々なお客様の困り事を解決していける企画の提案を続けていきたいと考えています」と語ります。

また、話題になったことを受け、今後もユーザーのニーズを確認しつつ「こまごまファイル」のカラーやサイズ展開や、「おかたづけシリーズ」全体の強化を進めていく予定だといいます。

(まいどなニュース・門倉 早希)