響灘洋上ウインドファーム、現地説明会 「進捗はクライマックス」

毎日新聞6/20(金)13:45

響灘洋上ウインドファーム、現地説明会 「進捗はクライマックス」

建設が進む風車群=北九州市若松区で2025年6月19日午前11時47分、上入来尚撮影

 2025年度中の運転開始を目指し北九州市若松区沖の響灘に建設を進める大型洋上風力発電所「響灘洋上ウインドファーム」で、設置や運用を担う企業連合「ひびきウインドエナジー」は19日、報道関係者らを対象にした現地説明会を開いた。予定される風車25基全てが設置されると国内最大の洋上風力発電所となる。

 事業計画では、発電出力9600キロワットの風車を、南北10キロ、東西11キロの海域4エリア(約2700ヘクタール)に設置する。出力最大22万キロワットの発電所として20年にわたり事業を進め、電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、1キロワット時当たり36円で九州電力送配電に販売する。

 年間発電量は5億キロワット時を見込み、一般家庭換算で北九州市内の4割に当たる約17万世帯分の電力を生み出すことが可能だ。羽根の直径は174メートル、海面から先端までの高さ約200メートル。50階建てビルと同等で国内最大となる。

 5月から洋上で風車の据え付け工事を進めており、これまでに6基を設置。9月までに設置を完了させ、本稼働に向けて試運転に着手する。ただ、風の影響に左右されるため本稼働の時期は未定。

 説明会でひびきウインドエナジーの笠原覚・建設所長は「(事業の)進捗(しんちょく)はクライマックス。複雑な地形、地質に対応するため、複数の施工方法で課題解決にあたっている」と説明する。事業費として1700億円を見込んでいるが、資材価格の高騰や円安などの影響に関連してコスト見直しも図るという。「2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を実現するためには、なくてはならない再生可能エネルギー」と期待を寄せた。

 現地説明会では設置済みの風車のほか、基地港湾での風車部材などが披露された。【橋本勝利】

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