セブン社長“おにぎり100円”に手応え でも「安さ継続難しい」

毎日新聞6/20(金)12:30

セブン社長“おにぎり100円”に手応え でも「安さ継続難しい」

「社員との距離を縮めるべく、少しでも時間ができたら社員のいるフロアに行く」と話すセブン−イレブン・ジャパンの阿久津知洋社長=東京都千代田区で2025年6月18日午後5時6分、鴨田玲奈撮影

 セブン―イレブン・ジャパンの阿久津知洋社長(54)は毎日新聞などの取材に応じ、コメの価格が高騰するなかで6月中旬に実施した「おにぎり100円セール」について「改めてセブンの良さを感じてもらうきっかけになった」と手応えを語った。

 セブンは6月11〜14日、主力のおにぎりを値引きするセールを実施。通常価格170円以下のおにぎりを100円で販売したところ、セール前の週に比べて、おにぎりの販売は2倍に増え、店舗当たりの1日平均客数は80人増えたという。

 近年の物価高を受け、スーパーやドラッグストアなどは低価格商品や増量キャンペーンなどで消費者をつなぎ留めてきた。セブンも昨秋以降、手ごろな価格帯の「うれしい値」商品を拡充してきたが、「価格戦略に少し遅れた感がある」と述べた。そのうえで、「安さをアピールし続けていくことは難しい」として、商品の価値を高めていく戦略も追求する考えを示した。

 一方、17日から2キロ入り備蓄米の販売を開始。ローソンやファミリーマートに出遅れたが、無洗米にして安心安全とおいしさにこだわり、精米後の鮮度を保てるようパックの袋の機密性も高めるなど利便性を重視したと経緯を明かした。

 また、セブンの企業風土について、これまで「小売りの神様」とも言われた鈴木敏文・元セブン&アイホールディングス会長兼最高経営責任者らの強力なリーダーシップのもと「上意下達の中でやるべきことを徹底する文化の中で成長してきた」という。

 ただ、コンビニエンスストアに求められるニーズが変化し、消費者のライフスタイルや価値観も多様化するなかで、阿久津氏は「絶対的な正解は分からない時代」だと指摘。トップダウンではなく社員自ら判断して商品開発に当たれるよう、「失敗から学ぶ『エラー&ラーン』を合言葉に挑戦していく」と語った。【佐久間一輝、鴨田玲奈】

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