長野県中野市の建物で男が猟銃や刃物を持って立てこもっている事件で、県警は、立てこもっている建物は青木正道・中野市議会議長の自宅で、立てこもったのは青木議長の息子と明らかにした。
県警によると、青木議長の無事は確認されている。青木議長の妻も25日夜に自宅から逃げ出し、保護された。【白川徹、鈴木英世】
◇長野県中野市の立てこもり事件の経過
<5月25日>
午後4時25分ごろ
「男が女性を刺した」と110番。駆け付けた警察官2人に容疑者が発砲し、付近の青木正道・市議会議長宅に立てこもる
夕方
市役所が防災無線で不要不急の外出を控えるよう放送
午後6時5分ごろ
女性1人の死亡を確認。後に村上幸枝さん(66)と判明
午後6時20分ごろ
中野署の玉井良樹警部補(46)の死亡確認
午後7時
中野署の池内卓夫巡査部長(61)の死亡確認
午後7時過ぎ
中野署が現場から半径約300メートルの住民に避難呼びかけ
午後8時過ぎ
「現場建物から新たに複数回の発砲音がした」と県警が公表
午後8時35分ごろ
現場から青木議長の妻が脱出、保護される
<26日>
午前0時10分ごろ
議長宅からさらに女性1人が脱出し、保護される
午前4時37分
議長宅から出てきた男の身柄を確保
午前4時40分ごろ
現場付近で倒れていた高齢女性を発見。死亡を確認
午前8時21分
青木議長の長男、政憲容疑者(31)が殺人容疑で逮捕される