小林製薬(大阪市)の紅こうじサプリメントで健康被害が相次いだ問題で、武見敬三厚生労働相は28日、新たに摂取との因果関係が疑われる死亡事例が76件あったと発表した。死亡事例は小林製薬が厚労省に報告することになっていたが、これまでは5件だった。

 死亡事例の更新について同省が問い合わせたところ、小林製薬から170事例について報告があったという。このうち、91事例は摂取していなかった。残る79事例のうち、うち3件には因果関係がないことが確認できたという。【肥沼直寛、奥山はるな】