初Vから2年 青森山田決勝へ 「自称炎のストライカー」が値千金の同点G

初Vから2年 青森山田決勝へ 「自称炎のストライカー」が値千金の同点G

 ◇全国高校サッカー準決勝(12日、埼玉スタジアム)

 ○青森山田(青森)3(4PK2)3尚志(福島)●

 決めれば決勝進出となるPK戦の5人目。青森山田のDF藤原は会場がどよめくほど相手をじらしてゆっくりと助走し、ゴール左へ決めた。紙一重の戦いを制し、選手たちが一斉に駆け出した。

 東福岡、前橋育英と優勝経験校を破った尚志の華麗な連係に苦しめられたが、自分たちの強みを貫くことで活路を開いた。

 後半、突進力のあるMFバスケスにボールを集めてPKで追いつき、18分にCKから身長192センチのDF三国のヘディングで勝ち越し。残り15分で再逆転されて追い込まれると、三国を前線に張り付かせるパワープレーで空中戦のこぼれ球を狙い続けた。

 後半41分の投入直後に同点弾を決めたのはFW小松。「自称炎のストライカー。何かやってくれる奇跡の男」(黒田監督)は、三国が頭でそらしたボールを相手がクリアするところに走り込んでカットし、流し込んだ。小松は「監督はいつもは技術面の指示だが、きょうは『決めてこい』という一言」。危機的状況も想定して1年間、三国のヘディングから決める練習を繰り返してきた男は燃えていた。

 初優勝から2年。再び頂上が見えてきた。劇的な勝利で高揚感もある試合後、黒田監督は言った。「失点を三つもしていては優勝は手に入れられない」。冷静に修正を図り、覇権奪還を狙う。【大島祥平】


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