26日に開幕するパリ・オリンピックの日本選手団の結団式が5日、東京・代々木第2体育館で行われた。旗手を務めるフェンシング女子の江村美咲選手(25)=立飛ホールディングス=は「国を代表する立場として自覚と責任を持ち大会に挑む」と決意を述べた。

 日本オリンピック委員会(JOC)は伝統的に置いてきた選手団の主将を今大会から廃止し、男女旗手が選手団の「顔」になる。もう一人の旗手でブレイキン男子の半井重幸選手(22)=第一生命保険=は「スポーツの力を信じ、最高のパフォーマンスを発揮する」と意気込んだ。

 日本選手団の選手数は4日までに393人が認定され、海外開催の五輪で史上最多となった。最終的には400人超となる見通し。JOCは金メダル20個を目標としている。

 新型コロナウイルスの感染拡大下だった2021年の東京五輪の結団式は、出席が主将ら6人に限られたが、今回は約300人の選手らが一堂に会した。秋篠宮さまも出席され「一人一人がスポーツを通して、世界の各国・地域から集う人々との交流を深め、国際親善に努められることを願っています」と激励した。【高橋広之】