遺言代わりになるの?終活で良く耳にする「エンディングノート」とは

大切な人が亡くなったとき、悲しみと慌ただしさの中で多くの人は「何から手をつけていいかわからない」状態になるといいます。そこで、各分野の専門家が手続きやノウハウをわかりやすく解説した「まるわかり! もしもの時の手続き・相続 完全ガイド」(クロスメディア・パブリッシング)より、今から知っておきたい手続きや相続のノウハウを、連載形式でご紹介します。
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エンディングノートとは
エンディングノートには家族が手続きを進める際に必要な情報や、さまざまな判断を書き残すことができます。
最近では「終活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その「終活」の中でもエンディングノートは不可欠な存在になっています。
エンディングノートは、自分に万が一のことがあった場合や、認知症などで正常な判断ができなくなってしまった場合に備えて、財産や自分のことについてまとめておくノートのことです。
どういうことを書くのか
自分に何かあったとき、のこされた家族が判断に迷わないよう、自分の考えや意思について、エンディングノートに書き記しておくことをおすすめします。
たとえば、延命治療が必要になった場合にどうしてほしいのか、葬儀の内容・呼んでほしい人、自分の死後のことについて書きます。
また、通帳や印鑑の保管場所、加入している保険、デジタル遺品のパスワードや処分方法、家族には秘密にしていた財産など、相続に必要な実用的な内容を書いておくと、のこされた家族にとって助かるものになるのではないでしょうか。
エンディングノートは遺言の代わりにはならない
エンディングノートを書くにあたり誤解しないでほしいこととしては、「エンディングノートは遺言書の代わりにはならない」ということです。
エンディングノートに相続財産の分け方などを書いたとしても、そこに法的な効力はないため注意が必要です。
遺言としてのこしておきたいことがあるのならば、それはエンディングノートではなく遺言書という形で正式に作成しておきましょう。
生前対策のきっかけに
エンディングノートは生前対策の入り口です。
すぐに誰でも簡単に始められるため、頭の中を整理するという意味では非常に役に立ちます。
また、相続の対策というよりも自分の人生を改めてきちんと振り返り、自分の死後について家族がどのように向き合っていくのかを考えるきっかけにもなるでしょう。
お金のことももちろん大事ですが、自分の人生を楽しく振り返ってみながら、その延長として相続について考えてみることがエンディングノートの役割になるのではないでしょうか。
エンディングノートを書いたとしても、保管場所がわからなければ、役立てることができません。
万が一のときのために、ノートの存在を家族に知らせて、保管場所などを共有しておくとよいかもしれません。

c42303f9f4bb7cebf554d8aebb8dc7c6819586c7.jpg臨終から葬儀までの流れから、相続時の節税のコツまで、各分野の専門家が6章に渡ってわかりやすく解説しています。

野谷邦宏(のや・くにひろ)

司法書士・行政書士・1級ファイナンシャルプランニング技能士・相続士・遺品整理士。一般社団法人しあわせほうむネットワーク代表、司法書士法人リーガルサービス代表。全国で相談業務を行い、相続・遺言・遺産整理など幅広く対応。相談対応や受託業務の取扱累計は60,000件を超える。


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