こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴ったブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。

8年ほど前の話ですから、今の福祉用具はより改良がなされているかとは思いますが、当時の『スロープ』もなかなかの優れものでした。
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しかしいくら優れものでも、使える環境になければ意味を為しません。
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スロープが使えない我が家の玄関の形状を前に、ケアマネジャーと打開策をあれこれ考えたところ...
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西側の玄関からの出入りは諦めて、南側の居間の掃き出し窓から庭経由で出入りしてはどうか? ということになりました。
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スロープを架けるのは、リビングから庭へ下りるところと、庭から車庫へ下りるところの2箇所。
いずれも高低差は30cmほどですので、1つのスロープを架け替えて使えばOKです。
しかし実際にスロープをお借りして試したところ、庭のぬかるんだ土と車庫への出入り口の狭さ、それから下り口の段々(義父が元気な頃製作)のガタガタを解消しないと使えないことが判明しました。
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業者に頼めば簡単な工事でしょうが、介護保険の住宅改修は既に上限いっぱい使ってしまっていますし、近い将来、家の建て替えも考えているわが家としては、なるべくお金を掛けたくないのが正直なところです。
そこで夫としお氏、
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一念発起の『連休にわか大工』スタートです。
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自慢の庭に手を入れるとなればひと悶着ありそうなものですが、今回不思議なほど義父の横やりが入らなかったのは、義父自身、工事の必要性を身に染みて感じていたからかもしれません。
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そればかりか、あの、N極ムスコがS極オヤジにアドバイスを請うたりしながら工事は着々と...
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...とは、いきませんでしたけどね(笑)
垣を取っ払ってスペースを空け、ぬかるんだ土に車いすの車輪が取られないよう平板ブロックを敷き、ガタガタだった段々をスロープが干渉しないよう削ってならし、スロープが安定して掛けられるよう、幅に合わせて取っ掛かり部分を整えて...と、結構な難工事は連休中に無事終了したのでありました。
その直後、別件で開かれた担当者会議の際には
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各事業所担当者の皆さんからお褒めの言葉をいっぱいいただきましたよ〜。
としお氏よくぞ頑張りました!!

山田あしゅら

60代主婦。3人の息子は巣立ち、孫が2人いるおばあちゃん。 義父・太郎を平成31年4月(享年90歳)、義母・はな子を令和2年11月(享年95歳)をそれぞれ見送り、現在は夫と二人暮らしをしている。13年間にわたり義父母の介護の奮闘を綴ったAmebaブログ 「13番さんのあなー介護家庭の日常(現・13番さんのつぼ)」をもとに 平成29年7月『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を出版。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。