「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2021」によると、日本は男女平等の面で世界153か国中120位である。この順位についてどのように考えるだろうか。

生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行うネオマーケティングが、宮城大学の「経営情報管理」を受講した学生と、全国の15〜69歳の男女を対象に実施した「日本社会のジェンダー調査」によると、6割以上がこの順位を「妥当」と思っていることがわかった。

主な調査結果を見ていくと、日本社会の男女平等については、女性の全ての年代が「日本は男性優位」と思っており、男性は、年代が低いほど男性優位とは思っていないことも明らかになった。男女の認識の差がはっきりとみられる結果といえるだろう。

また、普段の日常生活での発言や言葉遣いで、「男だから〜」「女としての〜」など、性別を強調する言葉遣いに、男女とも10代、20代の多くが疑問や違和感を抱いていることもわかった。

ところで、「女性の社会進出」というフレーズに対しても、女性(10代・20代・30代)の5割以上が「疑問を感じる」と回答している。女性の就業がさまざまな制約を受けている日本社会の姿が、この回答に映し出されているのではないだろうか。

また、「イクメン」という言葉も、女性からの印象は悪いようだ。10代、20代、30代女性の5割以上がこの言葉を疑問視している。未だに男性の育児参加は特別なことという認識が、根強く残っていることの証ともいえそうだ。

ジェンダー・ギャップを感じているのは女性の方が多く、男性はそれほど深刻に受け止めていないこともわかった。本当の男女平等社会を実現していくためには、まず男女の認識の相違を埋めていく必要がありそうだ。

この調査の面白いところは、調査結果と専門家の分析だけでなく、調査に参加した学生のコメントを掲載している点だ。とくに、“男性優位”という社会の仕組みを無意識のうちに刷り込まれてきた中高年層は、ジェンダーに対する世の中の考え方が変化していることを認識するためにも、ぜひこの調査レポートを、ネオマーケティングのサイトで確認してほしい。