オフィスでの雑談を無駄ととらえるか、それとも必要ととらえるかは、各人各様だろうが、テレワークが普及したことで雑談の機会は確実に減っていることが、(社)日本能率協会の「職場メンバーとの雑談機会と効果」の調査で明らかになった。

まず、テレワークの実施状況だが、「週3日以上行っている」は15.7%で、「テレワークを行っていない」は7割と、オフィス勤務が圧倒的多数である。

オフィス出勤時に対面で雑談する割合は7割超だが、テレワークによって雑談が「減った」のは35.6%、週1日以上のテレワーク勤務者になると減った割合が5割超となり、テレワーク勤務者の8割以上が「雑談がしにくくなった」と回答している。

では、雑談の効果だが、雑談が業務の「生産性を高める」「創造性を高める」につながっていると感じているのは、テレワークかどうかにかかわらず全体で6割を超えている。

興味深いのは、「雑談が職場の人間関係を深める」の回答が、オフィス勤務者の73.4%より、テレワーク勤務者の方が83.4%と高い割合を示していることだ。

また、雑談が自分自身にとってプラスと感じる割合も、オフィス勤務者が76.5%、テレワーク勤務者が86%と、こちらも高い割合となっている。

テレワーク勤務となって、雑談の機会が減ったことで、同僚と何気なく交わしていた雑談の“ありがたさ”を、しみじみと感じていることがうかがえる。

それにしても、何かと効率優先が叫ばれるなかで、無駄の筆頭に挙げられるのがオフィスでの雑談である。しかし、職場の人間関係を良好にするだけでなく、生産性や創造性という観点からも必要、というのがビジネスパーソンの雑談の受け止め方である。

テレワーク導入のデメリットの一つが、社員間のコミュニケーションの難しさだが、オンラインでのコミュニケーションツールを効果的に活用し、雑談をしやすい環境を整えることも、テレワークでの効果を上げるためには必要となるのかもしれない。