近年では転職は、キャリア形成のための大きな選択肢の1つとなっています。

しかし、難しいのは転職先を決めることです。

「自分のやりたいことはできるのか」

「今までのキャリアを活かせる企業か」

「より好条件の会社はないのか」

そんな疑問を持っている方に向けて、紹介したいのが「マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」です。

ここでは本書の内容をヒントに、転職すべき会社の見極め方を説明します。

日本人の働き方を変えた1冊

今回取り上げるのは、2021年7月に発売された「マンガ このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」(北野唯我・著、星井博文・シナリオ、松枝尚嗣・マンガ|ダイヤモンド社)です。

同書は、2018年に刊行され20万部(電子版含む)を突破した「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」のマンガ版となっています。

日本人の働き方を変える転職の思考法が詰まった1冊なのですが、ストーリーの設定を簡単に紹介しておきます。

主人公は、新卒で入社したネット広告会社で総務課に配属されて、現在8年目の平田奈美(もうすぐ30歳)。

海外で働くことを夢見ていましたが、郵便物の仕分けや会社の備品の在庫チェックといった業務を、淡々とこなすだけの毎日を過ごしています。

そんなある日。彼女の勤める会社が、外資系企業に買収されるという憂き目に遭います。

買収先から人事担当としてやってきたのは、幼い頃に「近所のお兄ちゃん」として親しくしていた青野トオルという人物でした。

彼は「自分にはキャリアの武器が何もない」と転職を諦めている主人公に、「転職の思考法」を伝授していきます。

S級人材以外は有利な転職は無理だが、9割はS級人材ではない一生食えるかどうかは「上司を見て生きるか」「マーケットを見て生きるか」で決まる

など、今までの常識を覆されるようなアドバイスを受けることで、主人公の考えが変わり、悩みが解決されていきます。

転職エージェントの正しい利用方法

また、本書では転職のノウハウとして、転職エージェントについても言及されています。

転職エージェントとは、求職者の企業への応募を仲介するサービスです。

どのサービスも基本的に無料で利用できます。

転職すべき企業を見極めるには、この転職エージェントがカギを握っています。

本書では、

転職エージェントは「なぜ無料か」を知るダメエージェントを見抜く「質問の仕方」鵜吞みにするのではなく「利用する」

など、興味深い内容が繰り広げられています。

最も重要なポイントを筆者なりにまとめると、主導権は転職エージェントではなく、転職活動をしている本人にあるという点です。

たとえば、最終面接・役員面接のスケジュール調整や回答期限を急かされたり、良い求人だと一方的に推薦されたりする場合は、転職エージェントが主導権を握っています。

人材紹介会社の多くは、成果報酬型のビジネスモデルを採用しています。
求職希望者に企業の求人を斡旋して、内定・入社することで報酬が発生する仕組みです。

法人・個人ともに優れた転職エージェントも多く存在しますが、中には希望と合わない求人を無理に勧めてくるなど不適切なエージェントにあたるかもしれません。
まずは冷静になって考えることが大切です。

本書では、「いいエージェントの五箇条」が紹介されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。

いずれにしても、自分の転職スケジュールやキャリアプラン、さらには大切にしている考え方や価値観、生き方を軸にして、それらを理解してもらえる転職エージェントを利用することで、転職すべき企業を見極められるようになるでしょう。

転職は自分を再定義するチャンス

転職は「自分を再定義するチャンス」だと、本書では語られています。

何ができるのか今までに何をしてきたのかこれからどう働きたいのかこれからどう生きていきたいのか自分の価値(人脈やスキル・ノウハウなど)は何か

など、仕事だけではなく生き方そのものを見直すことができる機会です。

こういった見直しがなければ、転職をしたとしても満足することは難しいでしょう。

もしかすると、前職よりも活躍できず、消化不良に終わってしまうかもしれません。

しっかり自分を再定義して、ふさわしい業界や業態、職種、企業を考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「「45歳定年制」をサントリー新浪社長が提言、どうなる日本の雇用問題」で取り上げたように、コロナ禍における大手企業の早期退職が話題になっています。

記事内に「自分の人生を会社任せにするのではなく、主体的に歩んでいくことが大切」という記述があります。

これと同じように転職活動でも、考え方は同じです。会社任せを転職エージェントに置き換えて考えてみてください。

主体的な転職活動をすることで、転職すべき企業かそうでないかを選択できるようになります。