デジタル時代のビジネスパーソンに必要なスキルといえば、まずはパソコンの操作があげられる。文書作成や報告書、あるいはメールでのやりとりなど、ビジネスシーンにはパソコンの操作が欠かせない。

パソコン操作といえば、中高年よりも若手の方が得意と思いきや、若手はスマホの扱いには長けているもののパソコン離れが進んでいるようで、ビジネスで使いこなせるようになるまでには、それなりのトレーニングも必要なようだ。

この必須と思われるパソコンスキルに象徴されるように、経営者・管理職からの期待と、新入社員・若手社員の保有スキルや課題認識に“ミスマッチ”が生じていることが、株式会社リンクアカデミーの「若手社員のスキルと課題」に関する調査で明らかになった。

まず経営者や管理職、人事担当者が新入社員に求めるスキルは、ビジネスマナー(65.6%)、パソコンスキル(51.5%)、対人スキル(49.4%)、セルフコントロール・セルフマネジメント(29.3%)、ロジカルシンキング(24.1%)、業務スキル(22.7%)だが、新入社員がこれらのスキルを必ずしも身に付けているわけではない。

これらを身に付けさせるためには、新人研修や社員教育を積み重ねることが効果的だが、リモート勤務が普及したことで、それも思ったようには効果が発揮できていないというのが実情だ。

また、会社が求めているスキルと、新入社員・若手社員の保有スキルや課題認識に大きなズレがあることで問題も生じているようだ。

管理職側の60.2%が「新入社員や若手社員にどこまで求めたらいいかの判断が難しい」、新入社員側もスキル以上のことを求められることに対して、63.9%が「戸惑い」を抱えていることも明らかになった。

このズレを放置しておくと、状況によってはハラスメントの温床になることや、新入社員・若手社員のモチベーション低下、さらには早期退職にまで発展するケースも考えられる。

この調査を実施したキャリアスクールを運営する株式会社リンクアカデミーは、このような現状を踏まえ「企業として有益な研修による個々の社員のスキル向上の対策が必要」と、警鐘を鳴らしているが、求める側と求められる側の認識のズレを埋めるためには、研修内容を検討するなど、スキル研修そのものの実効性を見直すことが重要となりそうだ。