女子サッカーがテーマのマンガが原作のテレビアニメ「さよなら私のクラマー」。「四月は君の嘘」で知られる新川直司さんの「さよならフットボール」「さよなら私のクラマー」が原作で、劇場版アニメ「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」が6月11日に公開されることも話題になっている。蕨青南(わらびせいなん)高校女子サッカー部1年生の越前佐和を演じる若山詩音さんは「育ちをよく見せることを意識」したという。若山さんに作品への思いを聞いた。

 ◇手に汗握り マンガのページがしわしわに

 −−原作を読んだ印象は?

 私は、リアルタイム感に魅力を感じました。いつでも近くに勝利と敗北の匂いがする、試合特有の緊張感がたまらなく好きで、あっという間に読み終わってしまいました。手に汗握りながら読んでいたので、私の家の「クラマー」は、ページがしわしわになってしまっています(笑い)。

 −−キャラクターの印象は?

 とにかく健気で優しく、フットボールが大好きな女の子だな、という印象です。敵味方関係なく素晴らしいプレーを「素晴らしい」と言えるし、チームやノンちゃん(恩田希)を支えるためなら勉強だって一生懸命できる、そんな子です。でも実は、小さい頃からノンちゃんという偉大な選手が近くにいたことで、自分がフットボールをすることには消極的な面があります。そんな彼女がここからどう変わっていくかに注目していただけると幸いです。

 −−演じる際に意識したことは?

 育ちをよく見せることを意識しました。映画「さよなら私のクラマー ファーストタッチ」の収録の最初に、音響監督の鶴岡(陽太)さんから「佐和は育ちがよい」というディレクションをいただき、それをずっと意識してやらせていただきました。収録していく中で、ふと「こんな育ちのいい佐和がちょっとガサツなノンちゃんと仲よくなれたのは奇跡だな!」と思い、性格も話し方も全然違う二人が出会って仲よくなって……というバックグランドを想像すると、なんだかほっこりしました。

 −−アフレコの様子は?

 アフレコは、佐和との会話の多い、島袋(美由利)さん、甲斐田(裕子)さん、諏訪部(順一)さんとご一緒させていただくことが多かったです。その中で、「ノンちゃんは佐和をどう思っているのだろうか」と感じるようになりました。佐和はノンちゃんにいろいろな言葉がかけているのですが、ノンちゃんからは、ほとんどかけられることはないので、佐和のことをどんなふうに捉えているんだろう……ということが気になっています。特に佐和は見返りを求めていないと思うのですが、ノンちゃんも佐和を大切に思っているのでしょうか……?

 −−この作品ならではの挑戦は?

 私は、スポーツの応援をするお芝居がほとんど初めてだったので、いかに熱気を持たせたままはっきり話すか?ということが挑戦でした。応援するシーンがある時は、当たり前のことではありますが、「どこに注意したらはっきり聞こえるか」を考え、何回も練習しました。うまくできてるといいな……と思います!

 ◇高校時代は美術部 文化祭の思い出

 −−サッカー経験は?

 「さよなら私のクラマー」のスタッフさんに誘っていただいて、何度かフットサルに参加させていただいたことがあります。サッカー経験がなくオフェンスでは全く役に立てないため、ディフェンスを頑張ろう!と思っていました。実際にやってみると、時と場合によってやるべきことが変わってくるため、体と同じぐらい頭も使わなくてはならないスポーツなんだなと実感しました。

 −ー中高生の時に夢中になったことは?

 高校生の時に美術部に所属しており、美術部は夏休みになると文化祭の準備をするのですが、準備の時間をいかに楽しくするかに夢中になっていたかなと思います。おしゃべりしたり、お菓子食べたり……。楽しくなりそうなものをいろいろと持ってきていました。とっても楽しくて、青春だったなと感じています。

 −−最後に作品の見どころを教えてください。

 作品の見どころはたくさんあるのですが、私は特に試合の緊張感に注目してほしいです。アニメの中の試合には、ピリッとした空気が流れていて、次の一瞬で戦局が変わるかもしれない、という不安定さが感じられます。どうなっていくのか、1秒たりとも目が離せません! 実際の試合を見ているかのようなハラハラドキドキ感を楽しんでいただけたら幸いです!