梅雨になると、大雨による災害も心配です。河川の氾濫や土砂災害を防ごうと、県下一斉の防災点検が21日から始まりました。

鹿児島県は、梅雨や台風などの本格的な大雨シーズンを前に、毎年、県下一斉の防災点検を行っています。初日の21日は、北薩と南薩の6つの市と町で、県の担当者らががけや河川などの防災工事の現場をまわりました。

このうち、枕崎市を流れる花渡川の支流・中洲川です。1993年の7月と9月に大雨で氾濫し、およそ400戸で浸水被害が出ました。県は、これまでに9億円近くかけて川幅を広げるなど、氾濫を防ぐための工事を続けています。

工事は2028年度をめどに完了を目指していて、21日は県の担当者が工事の進捗状況を確認し、住民と意見交換しました。

(住民)「早く完成してほしい。きちんと整備されれば安全だから」

(県南薩地域振興局・末吉龍一郎局長)「なるべく早く住民の方々の生活を守れるように工事を進めていきたい」

この県下一斉防災点検は、県内各地で今月26日まで続きます。