2021年4月11日(現地時間)、日本のゴルフ界にとっての悲願がついに達成された。松山英樹選手によるメジャー制覇の偉業、“マスターズ”優勝。ゴルフを志した者なら誰もが憧れるゴルフのメジャータイトルを、初めて日本人が手にしたのだ。メジャーのなかでもマスターズは格別。格式、伝統、選ばれし者だけが出場できる特別な舞台。世界の猛者たちが、目の色を変えて挑むこの一戦に、前述の中島プロをはじめ、青木功やジャンボ尾崎、これまで、幾多の日本の誇る名手たちが跳ね返されてきた。松山選手も、しかり。ゴルフに対する熱い思いは勿論、周囲に対するリスペクトも忘れなかった松山英樹選手。日本人としての誇りを、自信を思い起こさせてくれた、まさに歴史に残る“快挙”だった。

「すみません・・・。後半苦しかったからね〜。本当に、・・・よかった。」
47秒間の空白。実況の音声が途切れたかと思うほどの長い、長い沈黙の後、嗚咽とともに解説の中島常幸プロの声が響いた。2021年4月11日(現地時間)、日本のゴルフ界にとっての悲願がついに達成された。松山英樹選手によるメジャー制覇の偉業、"マスターズ"優勝。ゴルフを志した者なら誰もが憧れるタイトルを、初めて日本人が手にしたのだ。

メジャータイトルは、ゴルフの世界では特別な意味を持つ。なぜなら、メジャーに勝つことは、ゴルフの歴史に名を刻むことを意味するからだ。なかでもマスターズは格別。格式、伝統、選ばれし者だけが出場できる特別な舞台。世界の猛者たちが、目の色を変えて挑むこの一戦に、前述の中島プロをはじめ、青木功やジャンボ尾崎、これまで、幾多の日本の誇る名手たちが跳ね返されてきた。松山選手も、しかり。10年前、この大会でローアマチュアのタイトルを獲得してから10年、何度も何度も大きな挫折を味わってきた。それでも、あきらめずに挑戦し続けてきた想いが、ついに、とてつもない高い壁を乗り越えたのだ。   

その原動力は、何だったのか? 「もっと上手くなりたい。」「メジャーに勝ちたい。」という強い想いを胸に、来る日も来る日も、課題と向き合い努力を積み重ねてきたからに他ならない。松山選手の「尽きることのない向上心」こそが、夢を可能にしたのだ。優勝者だけが身に着けることができるグリーンジャケットに袖を通した松山選手は、こう語った
「自分が目指すものを高く持って、目の前の一戦、一戦に、一生懸命取り組んできた。日本人でもできるということを証明できてよかった。」 帰国後の記者会見でも一人一人の質問に最後まで、真摯に、丁寧に応対した松山選手。
「この優勝をみた日本の子供たちが、僕みたいになりたいと思ってくれたらうれしい。僕が勝ったことで日本人も変わってくると思う。」

 試合終了後の18番、コースに対して一礼し、大会への儀礼を忘れなかった早藤キャディーとともに、ゴルフに対する熱い思いは勿論、周囲に対するリスペクトも忘れなかった松山英樹選手。日本人としての誇りを、自信を思い起こさせてくれた、まさに歴史に残る"快挙"だった。

MBS制作スポーツ局 宮前徳弘


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