岩手県盛岡市の東北農業研究センターは、毎年恒例となっている菜の花畑の一般公開について暖冬などの影響により中止を決めました。

盛岡市下厨川にある農研機構東北農業研究センターでは、肥料用の菜の花約1000万本を作付けしていて、毎年満開になる5月に一般公開しています。

農研機構東北農業研究センター 田村徳寿広報チーム長
「このように土がむき出しになっている」

しかし2024年は畑の8割以上で生育状況が悪く公開を中止することになりました。

理由についてセンターでは、種をまいた秋ごろ高温で害虫被害が続いたことに加え、暖冬の影響で寒さから茎や葉を守る雪が積もらずに根が凍って芽が出なかったためとしています。

農研機構東北農業研究センター 田村徳寿広報チーム長
「生育不良がだいぶ強めに出てしまっていて残念ながら中止に至ってしまって、来年またお見せできるようになればと考えている」

菜の花畑の害虫被害や暖冬による一般公開の中止は1997年に公開が始まって以来初めてです。