老朽化に伴い建替えられる岩手県盛岡市の新庁舎について、5月22日の審議会で整備エリアを内丸地区として答申することが決まりました。

22日は有識者などで構成する市の審議会の10回目の会合が開かれました。

盛岡市内丸にある現在の市役所は老朽化のため建て替えられることになっていて、新庁舎の整備エリアは内丸・盛岡駅西・盛南の3カ所が候補とされていました。

これまでの審議で、内丸地区が他の官公庁との連携や経済的効果などの項目で高い評価を受け、最有力であることが示されていました。

22日の会合では答申として整備エリアを内丸地区とする案が示され、委員から特に異論はなく最終合意を得ました。

一方で、委員からは「希望通りの庁舎を予算と時間の関係で内丸で建てられない場合の次善策として、盛岡駅西も候補に残してほしい」といった意見も出されました。

これに対し市の担当者は「答申に盛り込むか審議会で検討してほしい」と応じました。

新庁舎整備審議会 倉原宗孝会長
「内丸エリアを対象としながらも、より中身を深めるような議論に向かえた」

この結果を市民はどう捉えているのか、整備エリアとして答申されることが決まった内丸地区で話を聞きました。

市民(内丸地区)
「内丸がいいです。バス降りて目の前にある建物はすごく便利でいいと思う」
「内丸はやっぱり便利ですよ。大した用ではなくても利用する」

一方、盛岡駅西地区でも話を聞きました。

市民(盛岡駅西地区)
「内丸でいいと思う。街中に近いし、西口の駐車場では土地が小さいと思う」

盛南地区については、市と旧都南村が合併する際、新たな市役所の最適地として検討するとの内容が協定書に盛り込まれていました。

市民(盛南地区)
「支所があるから、本庁舎に行くこともあまりないので。どこに移転してもいい」
「合併のころに言われた(移転などの)良い話が、どんどんなくなっている。盛岡の中心になると思っていたから、盛南に来てほしかった」

審議会では8月上旬に市長に答申し、市は年内に整備エリアを決定する方針です。