鹿児島県警は18日、県内の40代女性の体を触るなどしたとして、不同意わいせつの疑いで、県警本部警備部公安課課長補佐の警部の男(51)=鹿児島市上福元町=を逮捕した。容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。現職警察官の逮捕は4月に入り2件目。

 逮捕容疑は3月中旬、県内の屋外で、女性の体を触るなどした疑い。

 監察課によると2人は知人。当時2人でいた。容疑者は勤務時間外で、酒を飲んだ状態だった。3月下旬、女性が「体を触られた」と警察に被害を届け出て発覚した。けがはなかった。女性への聞き取りなどから特定した。容疑者は公安課で、公共秩序を維持するための情報収集や分析を担当していた。勤務態度に問題はなかった。

 県警は「被害者の特定につながる」として、被害に遭った場所など詳しい状況を明らかにしていない。牛垣誠首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。被害者と県民に深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 県警の不祥事を巡っては、2023年10月、交流サイト(SNS)で知り合った当時13歳未満の少女と性交したとして、強制性交容疑で巡査長を逮捕し、同11月に懲戒免職処分とした。今月8日には、捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務)の疑いで巡査長が逮捕された。