女子サッカーの第36回九州なでしこ大会で、MIGOCARISA(ミゴカリッサ)鹿児島が、初出場で優勝を果たした。2日間の4連戦をハードワークで戦い抜いて格上チームを撃破。今季目標の九州リーグ昇格へ向け弾みを付けた。

 ミゴカリッサ鹿児島は鹿児島県代表として出場。2回戦は昨年九州リーグ1部2位だった琉球デイゴス、準決勝は同3位だった神村学園高を破って決勝へ進んだ。
 FC琉球さくらとの決勝は、雨による悪条件のピッチで苦戦し、先制を許した。後半に追いつき、延長戦でMF増田が値千金のロングシュートを決め栄冠をつかんだ。

 ミゴカリッサ鹿児島は2022年4月に社会人チームとして社会福祉法人「汰功樹(たこうじゅ)会」(鹿児島市)が発足させた。経験者が競技を続ける受け皿となり、社会人や大学生23人が県リーグ1部で戦う。

 今季の目標は、県リーグ優勝と、九州リーグ参入戦で1位となり九州リーグの一員になること。今後5年ほどで試合拠点や経営基盤を整え、29年をめどにプロのWEリーグ参入を目指す。

 選手兼任の松下みなみ監督は「今季のスタートに向け自信になった。今後も戦術面を強化しつつ、勝ちにこだわってがむしゃらに戦う」と力を込めた。