鹿児島県内の女性議員有志でつくる「女性議員を100人にする会」の平神純子代表(南さつま市議)は21日、県庁で会見し、県内43市町村のうち10町村に女性ゼロ議会があり、「女性が立候補するハードルはいまだに高い」と指摘した。4月に作成した女性議員の割合が分かる全国市町村議会マップを公開、ゼロ議会が多い離島の対策に力を入れるとした。

 同会は1998年から数年ごとにマップをつくり、今回で9回目。前回作った2020年末では、県内14市町村議会が女性ゼロだった。平神代表は、過去最多12人の女性議員が当選した今年4月の鹿児島市議選などを挙げ「確実に増えている」と評価。ただ「政治は男性のもの」という意識が根強いことも課題だと説明した。

 現在、県内の女性議員は県議、市議、町議合わせて92人で、村議はいない。100人を目指し、離島で候補者の掘り起こしに取り組む。平神代表は「女性でないと分からない悩みもある。全議会に女性議員を誕生させたい」と話した。