紀尾井町の有明海産の一番摘みのり専門店「海苔使黒滝(のりしくろたき) 紀尾井町本店」(千代田区紀尾井町、TEL 03-6272-3976)が現在、「のり商品」を入れたカプセル自販機を店頭に置いてる。(赤坂経済新聞)

 カプセルから取り出した景品の「生のりつくだに」

 ホテルニューオータニのザ・メイン地下1階のアーケード階に店を構える同店。社長で福岡県・柳川市出身の黒滝サクさんが、故郷ののりの魅力を多くの人に知ってもらうことをミッションに立ち上げた「ノリケラトプス研究所」のこだわりを「さらに追及した」という旗艦ブランドの店として2022年12月にオープンした。ノリケラトプス研究所は、黒滝さんがのりの栄養やほかの食材との食べ合わせ、おいしい食べ方、新商品の企画・開発などをテーマに研究している。

 入り口に設置した「ノリケラトプス研究所.のりガチャ本舗」(1回200円)のラインアップは5種類。しょうゆベースの「秘伝のタレの味付け海苔」、プレーンと明太子入りを各2食入れた「生のりつくだに」、旬等級で1枚500円の全形1枚分をカットした「最上級のやきのり」、一番摘み上位3等級ののりを使った「ぜいたくな海苔の塩のり」のほか、「大当たり」としてのりを保存する防湿の「黒フェスコラボ缶」を用意する。

 黒滝さんは「研究所には、以前よりのり商品を入れたカプセル販売機を置いていたが、当店に置くのを迷っていた。都内で開催した柳川フェアに置いたところとても好評だったため、それがきっかけで置くことにした。『のりガチャ本舗』に入れている商品は、都内の就労支援施設の方々にお願いして袋詰めをしてもらっているものもある。カプセルに詰める作業は自分で行っている」と話す。

 同店では、カプセルを返却した人には、同店オリジナルのステッカーを1個に付き1枚と交換するリサイクルへの取り組みを実施。ステッカーは常時10種類以上を用意しているが、特に宇宙シリーズが人気だという。

 黒滝さんは「ただただ楽しんでほしいと思い、景品は利益を考えず全て200円以上のものを入れている。『のりガチャ本舗』を通して、のりに興味をもっていただけたら」と期待を込める。

 営業時間は11時〜18時。不定休。