北海道苫小牧市出身でOSK日本歌劇団所属の男役スター、天輝(あまき)レオさんが4月29日、岡田紅雪邸(旭川市5条通16)で、旭川で初めてのミニトークショーを行い、集まったファンと交流した。(旭川経済新聞)

 9月開催の「苫小牧市凱旋公演」のフライヤーを手に告知する天輝レオさん

 トークショーは、天輝さんのファンで旭川市在住の長内直子さんが、SNSで天輝さんが北海道滞在中であることを知り、長内さんの呼びかけに天輝さんが応える形で急きょ実現したもの。天輝さんが旭川に来るのは幼少期に観光で来て以来とのことで、集まったファンとつかの間の旭川滞在を楽しんだ。

 現在、同歌劇団唯一の北海道出身者で、「生まれ育った北海道を背負ってやっているつもり」と話す天輝さん。「歌劇の道に進んだのは、学生時代に親と生の舞台を観劇する機会があり、その度にとても感動していたことがきっかけ」と話す。「その後、舞台を見る以上に演じるということに魅力を感じ歌劇の世界に憧れている自分に気がつき、バレエやダンス未経験ながら思いが勝り門をたたいた」と振り返る。

 1時間弱のトークショーでは、2年間の研修期間の様子や現在の稽古や暮らし、天輝さんが歌劇に懸ける熱い思いなどのトークが繰り広げられ、ファンからの質問にも答えた。

 9月には出身地である苫小牧市での凱旋公演を控える天輝さん。「ダンスのスピード感、緩急が見せ場。華やかな王道のレビューを見せたい。道内のファンの方の応援に応えられるようにしっかりと稽古に励みたい」と意気込みを見せた。

 天輝さんが「旭川で応援してくれるファンの方とじかに交流できてうれしい」と感想を話す中、「旭川でも公演してほしい」とのファンからの声に、「北海道で生のレビューショーを見る機会は今はめったにないと思うが、ぜひ、北海道、旭川の方々と一緒に歌劇を盛り上げて、いつか旭川での公演をかなえたい」と話し、応援を呼びかけた。