足利のコミュニティーFM局「FM DAMONO」が5月26日正午、開局する。(足利経済新聞)

 「FM DAMONO」放送スタジオ

 同局を運営する「足利コミュニティFM」は2022年5月設立。2月21日、総務省から予備免許を取得した。当初の発表では4月下旬開局予定だったが、同社の根岸智也常務は「万全の状態で開局するために1カ月遅らせた」と話す。

 開局のきっかけは、市内も浸水被害を受けた令和元年東日本台風や2021年2月の足利山林火災。根岸常務は「災害時に役立つのはラジオであり、有事の際に足利の人々を支えられるコミュニティーFMにする」と話す。

 放送スタジオは、国宝・鑁阿寺(ばんなじ、家富町)の近くにある土産物店「足利叢林」(そうりん)を改装して使う。周波数は88.3メガヘルツで24時間放送を行う。生放送は、平日=5時間30分間、土曜・日曜・祝日=1時間30分間。録音放送では市民が企画・放送する番組も配信していく。

 局員は根岸常務を含む4人。開局に当たりボランティアメンバー約50人が協力する。うち20人が「FM DAMONO」のレギュラーメンバーとして番組を担当し、30人は放送ゲストメンバーや放送の裏方として業務に関わるという。

 根岸常務は「地域のみなさんに開局に向けてたくさんの支援を頂いた。恩返しとして、足利を元気づけていきたい。市民の安心安全な暮らしをサポートできるラジオ局にもしていきたい」と話す。

 放送は、ラジオ受信機、スマートフォンアプリ「FM++」で聴取できる。