「ウィーン少年合唱団熱海公演」に合わせて現在、熱海市内で「ウィーン週間」と銘打ったイベントが展開されている。主催は同公演実行委員会。(熱海経済新聞)

 「ニコリーフ」が販売するオーストリアの伝統菓子「リンツァートルテ」(関連画像3枚)

 5月26日に「救世会館大ホール」(熱海市桃山町)で開催される同公演を盛り上げようというイベント。同公演実行委員会がオーストリアにちなんだ催しなどを展開している。

 5月19日には、起雲閣(昭和町)でクラシックコンサート「ウィーンの香りを貴方(あなた)に」を開催。ウィーン国立音楽大学出身でいずれもソプラノ歌手として活動するイザベラ・クエスさんと松田万美江さん、ウィーンなど各地で活動するピアニスト・松田裕美子さんが出演した。裕美子さんのピアノに合わせ、クエスさんと万美江さんが「ウィーン我が夢の町」「ヴィリアの歌(メリー・ウィドウ)」などの名曲を歌った。当日は市内外から約100人が集まり、場内に響くウィーンの音色に酔いしれていた。

 市内の飲食店5店舗では、オーストリアの伝統料理やワインを提供している。洋菓子店「ニコリーフ」(和田町)では現在、オーストリアの伝統菓子「リンツァートルテ」を31日までの期間限定で販売。「カフェ・ビストロ・ソレイアード」(清水町)では24日・25日・26日の3日間、オーストリア料理のコースメニューを提供する。

 熱海での同合唱団公演は、オーストリアと日本の国交樹立150周年を記念して2019年に始まった。今回は、同合唱団のシューベルト組が「天使の歌声」と称される歌声を披露する。実行委員会代表の小椋郁乃さんは「一流の音楽を多くの人に聞いてもらいたい。欧州の文化を知ってもらうきっかけにもなれば」と話す。14時開演。料金は、前売り=6,000円、当日=6,500円。