バーベキュー料理を楽しむイベントが5月19日、「ルアンスアラ」(秩父市上野町)で行われる。当初はキャンプファイヤーを行う予定をしており、キャンプ場「ともえ川Park」(下影森)を会場に予定していたが、当日の天候を踏まえて5月11日時点で「ルアンスアラ」に会場変更を変更し、バーベキュースタイルの料理を提供する。主催は秩父のダイニングバー「パラダイスアレイ」(道生町、TEL 0494-23-5311)。(秩父経済新聞)

 パラダイスアレイの蒲澤さん

 イベントのきっかけは、パラダイスアレイ店主の蒲澤惇介さんが客から、ともえ川Parkのことを聞いたことから始まった。現地を訪れた蒲澤さんは、荒川の近くで武甲山を目の前にキャンプができるなど、雰囲気の良さに魅了されたという。蒲澤さんは「武甲山が見え、荒川も隣接していてとてもいいキャンプ場なので、ぜひこの場所に来てもらって秩父の自然の魅力を知ってもらいたい」と話す。

 イベントの内容は、蒲澤さんと縁のあるメンバーに声をかけて進行していく中で、「キャンプファイアって最後にいつやった?」という話から、キャンプファイアを行うことに決まったという。「『キャンプファイアを最後にしたのは中学生』と答える人が多いため、イベント当日はみんなでマイムマイムを踊り、参加者のキャンプファイアの思い出を更新していきたい」と蒲澤さんは話していたが、キャンプファイアを行う上で、当日の天気が悪天候になる可能性があるため、当日の準備やイベントの安全性を考慮して、やむなく開催内容と開催場所の変更に踏み切った。

 「いつかは予定通りキャンプファイアまでイベントをやり切りたい。当日会場となるルアンスアラは、バリから建材などを直接取り寄せ建物の細部に至るまでバリの雰囲気を再現した空間になっている。秩父にいながら南国に居るかのような錯覚を起こすぐらい、とても居心地のいい空間になっているので、ゆったりと楽しんでもらえれば」と蒲澤さん。

 蒲澤さんは「バーベキューと聞くと七輪に肉などを焼くイメージを持つ人が多いと思うが、料理を提供するホストとそれを楽しむ人がいるという形が本来のバーベキュースタイル。食事だけでなく、コミュニケーションや空間などを楽しんでほしい」と話す。蒲澤さんは「日本バーベキュー協会公認インストラクター」「スパイス香辛料ソムリエ」「スパイスインストラクター」の資格を持っていることから、スパイスを「追求した」バーベキューにしていくという。

 イベント開催に合わせ、秩父や熊谷などでスパイス料理を提供している「NENT」や、近日秩父でコーヒースタンドをオープンする予定の「ちちぶコーヒー」も料理やドリンクを提供。料理以外では「シーシャカフェ雲海」(番場町)のシーシャも体験できる。

 NENTの福井英美さんは「蒲澤さんとはスパイスをきっかけに出会い、スパイスや仕事について語り合うようになった。私は店を間借りしてスパイス料理を提供する活動をしており、バーベキューで料理を振る舞うのは今回初めて。イベントならではの特別感を持たせつつ、参加者にスパイスや食の楽しさを届けられるような料理を作りたい」と意気込む。

 蒲澤さんは「地元に住んでいても知らないことがまだまだ多く、場所やイベントだけでなく面白い人を知るきっかけを逃してしまっていることがある。今回のイベントもすてきな場所や人たちで企画を進めて来られているので、おいしいものを食べながら交流を深めていければ」と期待を込める。

 開催時間は17時〜21時。参加費は5,000円。ちちぶコーヒーのスペシャルティコーヒー1杯をウエルカムドリンクとして提供する。申し込みはパラダイスアレイのインスタグラムのDMか店の電話で受け付ける。