新京成電鉄が5月10日、今年3月のダイヤ改正で同社のダイヤグラム(列車運行図表)が60番目になったことを記念した「ダイヤヒストリー記念乗車券」を発売した。(船橋経済新聞)

 「ダイヤグラムをイメージした装丁にしました」と担当者

 新京成電鉄の会社設立は1946(昭和21)年。同社で初めてのダイヤグラムが登場したのは翌1947(昭和22)年。ダイヤグラムとは、横軸に時刻が書かれ、縦軸に距離をとり、一日の全列車の運転が分かるようになった図表のこと。そのため、横長の紙になっている。

 今回発売した記念乗車券の台紙はダイヤグラムの形状をイメージし、横長の台紙を起用。ダイヤグラムのように蛇腹折りにし、表面と裏面に1947年から現在までのダイヤの一部を掲載している。

 最初の年は新津田沼〜薬園台駅での運行だったものが、徐々に駅が増えていくこともダイヤを通して分かるなど、ダイヤとともに新京成電鉄の歴史を振り返ることができる。

 記念乗車券はレトロな紙切符をイメージした乗車券1,000円分が台紙に挟まれている。内容は「松戸駅から新京成線280円区間」「新鎌ヶ駅から新京成線230円区間」「北習志野駅から新京成線210円区間」「新津田沼駅から新京成線280円区間」。11月30日まで有効。

 同乗車券は「通常版」「特別版」の2種類を用意。特別版は表紙の色が異なり、初期のダイヤをイメージした紺色の表紙となっている。特別版は、同社が主催するイベントや出店するイベントのみで販売予定で、通常版・特別版合わせて3000セットを販売する。

 通常版は新京成線各駅で販売(京成津田沼駅を除く)。駅によっては販売時間が7時〜22時となるところもある。両版とも売り切れ次第、販売終了。