「はこだて海の教室実行委員会」が現在、函館産ブリを使った新グルメ「函館ブリたれカツバーガー」の開発に取り組んでいる。(函館経済新聞)

 【写真】開発中の函館ブリたれカツバーガー

 「函館ブリたれカツ」は、近年漁獲量が急増している函館の天然ブリを食文化として定着させることを目的に、同実行委員会が飲食店の協力を得て昨年開発した新メニュー。昨年は趣旨に賛同した飲食店20店が参加したイベント「ブリフェス」と学校給食で「函館ブリたれカツ」を提供して好評を博したが、2年目の今年は幅広い世代に親しまれているハンバーガーでさらなる浸透を図る。

 同実行委員会は今回、「函館ブリたれカツ」の基本レシピを開発した「炭火割烹 菊川」花板の菊池隆大さんと、「和×燻製 輝なり」店主の白戸光さんに「函館ブリたれカツバーガー」の開発協力を依頼。魚を使った全国各地のハンバーガーを研究しつつ何度も試作を重ね、大葉やパセリなど香草を使った香味だれベースの「レギュラー」、ブリのアラを使った甘だれベースの「鬼おろし」、黄身が白い卵「米艶」と大葉やしば漬け、西京みそなどを使った和風仕立ての「タルタル」の3種類を考案した。道南の食材を積極的に取り入れ、函館・南茅部地区産の真昆布はペースト状に、函館産の赤カブは千枚漬けにして使う。バンズは、道の駅みそぎの郷きこない(木古内町)のベーカリー「コッペん道土(どっと)」が函館ブリたれカツに合わせて作る。

 4月初旬に開いた関係者による試食会では「見た目も味も良く、飽きずに食べることができた」「ブリが大きく、お得感がある」など高い評価を得た。同時に、味付けや具材のバランスなどについて改良を望む声もあったため、幅広い層に好まれる完成形に向けて調整を図る。菊池さんと白戸さんは「函館の新たな地魚を使ったグルメとして、函館に行ったら食べてみたいと言ってもらえる存在を目指したい」と話す。

 5月1日に函館蔦屋書店(石川町)でキックオフイベントを開き、函館ブリたれカツバーガーの販売を始める。函館ブリたれカツの振る舞い、ブリに関係する各界の著名人「ブリリアントパーソン」によるトークショーも行う。翌日以降は、週末を中心にキッチンカーを運行し、函館を含む道南各所で販売する予定。

 実行委員会事務局スタッフの國分晋吾さんは「函館ブリたれカツバーガーを通して、若い人にブリを発信していきたい。海洋環境の変化でブリが多くとれるようになったこと、その変化に対応していかなければならないことを考えるきっかけになれば」と期待を寄せる。