横浜市と横浜市立大学は、6月に開講する創造都市に関わる人材の育成を目標とした「創造都市スクール」のキックオフイベントとして、創造都市施策に関わる研究者や実践者の方々を招いたシンポジウムを5月24日に開催する。(ヨコハマ経済新聞)

 23日は横浜トリエンナーレの取組と「アートが心にもたらす効果」のトーク

 横浜市は2004年4月に文化芸術創造都市構想を推進する組織として、文化芸術都市創造事業本部を設置し、創造都市政策を推進してきた。20年目の節目に、5月23日から25日まで 「クリエイティブなまち、横浜を知る・考える・楽しむ、特別な3日間〜クリエイティブシティ・ヨコハマ20th Anniversary フォーラム〜」と題して4つのプログラムを横浜市役所で実施する。

 2日目の24日に行われる「創造都市スクール」のキックオフシンポジウムは、大阪市立大学の佐々木雅幸名誉教授による基調講演「世界と日本の創造都市」に続き、「創造都市のこれまで」「創造都市のこれから」の2つのセッションに創造都市の担い手や研究者など17人が登壇する。

 「創造都市スクール」は、横浜市立大学が文化庁の補助金事業「大学における文化芸術推進事業」に採択されて実施する。同大学の鈴木伸治教授をプログラムディレクターとして、創造都市推進に必要な実践的なスキルを学ぶプログラム。創造都市政策を担う自治体政策担当者や、アート・デザイン・建築・都市計画・テクノロジー・社会学等の分野の専門家や創造都市政策に関心を持つ方を対象に、スキルアップとネットワーク構築を目的として6月に開講する。

 24日は、18時からはトーク&ワークショップ「3大学連携・これからのクリエイティブシティ・ヨコハマを考える」も開催される。

 鈴木伸治教授は「横浜の20年の取り組みや、全国で行われているさまざまな取り組みを共有し、地域社会と連携して創造都市政策を推進する人材育成を目指している。講義は原則オンラインで無料公開され、全国から参加可能。一部の講義では実際のプロジェクトの企画立案にも取り組む。地域の歴史や文化を発信したい、アーティストやクリエイターの活躍の場づくりに関心ある方の参加をお待ちしている」と参加を呼びかける。

 会場は横浜市役所1階アトリウム(横浜市中区本町6)、開催時間は14時〜17時。オンライン配信も行う。参加無料(事前申込制)。詳細・申込みは「創造都市スクール」ホームページで。